愛し、愛され (jump×jump

# ページ11

先輩たちも、
いつもよりも真剣で
カッコよかった。


汗で前髪が少し濡れて
妖艶さが倍増している高木先輩に
見とれていたら、

「ゆうと、俺そんなにかっこいいかー。」

と笑っている高木先輩に言われた。



「いや、かっこいいですよ？」


「うわ、なにそれ照れる〜」


それで、しばらく練習をして。




「ジュース買って来るけど行く人？」

薮先輩が聞くと、

高木先輩以外の先輩たちはみんな
薮先輩について行った。




高木先輩と二人きり。

なんか、かっこいいとか俺が言ってしまったから

少し恥ずかしい。


高木先輩の方をチラッと見ると、

目があってしまった。


そらすことができず、
しばらく見つめ合うようにしていた。


高木先輩がスッと立ち上がる。


こちらに歩いてきて、

俺の前に立った。

「何ですか？」


高木先輩はもっと距離を詰めてきて

少し焦る。

「先輩？」


無言のままの、先輩の顔が
近づいてくる。


びっくりして押し返すと

壁際の椅子に腰掛けていた俺は
椅子ごと壁に押し付けられて


唇にキスされて、


「______捕まえた。」



すると、ガチャっと部室のドアが開いた。

先輩たちが帰ってきたのだろうか。


伊野尾先輩の、
「高木ナイス〜」

って声と、部室の鍵を閉めた音がきこえた。



高木先輩に捕まったまま、

先輩たちに囲まれる。

今までに見たことないような、
オスの顔をした先輩たちが
少しだけ怖くて

何をされるかもわからないけど、
抵抗すらできなかった。

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