俺が君を選んで、君も俺を選んだなら。(jump×in

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長い前髪とマスク、メガネで顔は隠れて、

真夏でも制服は着崩すことなく
着込んでいる

世に言う、陰キャってやつ。


恋愛とか興味ありません、
って、
明らかにそういう感じだ。





早速、俺は仕掛けはじめる。


わざと、彼の方へ消しゴムを転がす。
彼に心があれば、拾ってくれるだろう。



「おとし、ましたよ、」

「え、あれ、気づかなかった！ありがとね〜！」

「あ、いえ...」

「いや、ほんとありがとう！
けぇと、君？」



事前に調べておいた下の名前で彼を呼ぶ。
とりあえず印象には残っただろう。




体育の時間。

ペアで練習しましょう、みたいな時間は
彼に声をかける。



あれ、意外と運動できるんだ。

ジャージで、長袖は着てるけど
珍しく腕まくりをしている。

思ったよりたくましい腕

いつも見えないから、なんだか新鮮だ。



昼休み

探しても、彼は見つからなかった。


そういえば、いつも昼休み
いない気がする。

何してるんだろう。

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