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いつの時代でも(yb×in ページ19

時は平安末期。

荒れ果てた町。



帝の住む屋敷の門の前に
座り込んでいる若者があった。


彼の家は地震で崩れ、家族を失い、
食べるものもお金もなく、
着ているものもボロボロだった。


やせ細った彼は行くあてもなく、
そこに座り込んでいた。


門の上には少し突き出た屋根があったから、照りつける夏の日差しを避けられた。









日も暮れて着た頃、屋敷から3人の男が出てきた。

彼らは、帝に仕える身だった。



屋敷の前に座り込む汚い若者を見て、彼らは言った。

「ここで、何をしている?」

若者は、小さな声で答えた。

「帰る家がないのです。」




「そんな者は、今たくさんいるであろう。」

「お前に限ったことではない。」

「さっさとここを離れろ。」

「もうすぐ帝がお見えになる、さぁ行け、早く。」



そう言われた若者は、その場を離れようとした

が、もう一人で立ち上がるほどの体力なんて
これっぽっちも残っていなかった。



子鹿のように震える足に必死に力を込めて、塀によしかかるようにしてようやく立ち上がった。

それを見届けて、男たちは歩いて行った。





若者は、立ち上がったはいいものの
力が入らず一歩も進むことができなかった。

疲れてしまって、また、座り込んでしまった。




しばらくすると、門の中でガヤガヤと人の声が聞こえ、すぐに静かになった。



ギギギギ....と、重い音をあげて
門は開いた。



大きくて豪華な装飾のついた籠が
数名の男に担がれていた。

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KIYT(プロフ) - 秋弥さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。続編を作ることになりましたら、引き続きよろしくお願いします。 (2018年6月1日 5時) (レス) id: 6f6e981d78 (このIDを非表示/違反報告)
秋弥(プロフ) - いつも作品を読ませていただいています。是非続編をお願いします。 (2018年5月31日 22時) (レス) id: a5dc5670ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:KIYT | 作成日時:2018年5月16日 19時

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