漆拾弐 ページ43
『しのぶ…！』
上弦の弐に逃げられた。
しのぶの代わりを果たせなかった。
だが今は違う。
『しのぶ…聞こえる？』
揺すっても反応しない。
まさか…と思い確認をする。
『後藤さん！後藤さん！』
私は急いで隠を呼んだ。
隠「何の御用でしょうか？」
『この前私が開発した薬貴方に預けてたでしょ？
それを頂戴！』
隠「この前預けた薬…あ！あれですね！」
そう言って隠の後藤さんは薬を取り出した。
『ありがとう！』
私はその薬をしのぶの腕に刺す。
そして注入する。
だが体温が一向に上がらない。
何故かと思い服の上から優しく触れると生暖かい液体が流れ出ていた。
『(あの時…まさか…止血する力がなかったの？
体温が低いと思ってたけど…止血できてないなんて)』
私は直ぐにしのぶの脇腹を押さえた。
だが血が流れ出てくる。
止まらない。
『後藤さん！余った布はないの？！』
隠「申し訳ありません！布は先程水柱様の怪我の手当ての際に全て使い切りました！」
『義勇の？義勇は目立った外傷は無かったはずよ？
まさか…あの子も止血してないの？！』
隠「はい…止血するよう言ったのですが、そんなことしている暇はないとバッサリと言われました」
私は他に布がないか探す。
そしてふと思い当たった。
フェイスベールを使うしかない。
だけどこの布は薄い。
チンタラ考えていたらしのぶを助けられない。
そう思った。
これ以上大切な人を失いたくないと、強く思った。
思い立ったが直ぐ行動に移した。
私は自分の顔に着けていたフェイスベールをしのぶの傷口に当てる。
田中「どう言うことだよ……」
西谷「Aが……鬼殺隊？……」
烏野のバレー部の人達の声なんか気にせずに止血をする。
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桜華(プロフ) - Lavenさん» 前世は後半にて書かせていただこうかなと考えております。ハイキューは前世とは全く関係ないです！前世は結構長くなるのでハイキュー編で出せるものは出し切ってから前世編に入ろうかな？と考えています。過去に関する事をチラつかせているので読めば何となく分かるかも (2020年10月16日 16時) (
レス) id: 921f0ddc2f (このIDを非表示/違反報告)
Laven(プロフ) - 疑問なのですが、ハイキューの方が鬼滅の刃よりも時代が進んでると思うのですが、前世がハイキューなのですか？ (2020年10月16日 14時) (レス) id: 6c7fad0c5e (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - kokomiさん» kokomiさん、感想ありがとうございます。投稿して皆様に見てもらい感謝で一杯です。これからもご期待に添えるか分かりませんが、頑張らせてもらいます！これからもよろしくお願いします！ (2020年10月13日 17時) (レス) id: 921f0ddc2f (このIDを非表示/違反報告)
kokomi(プロフ) - あぁあ……好きです!!これからも頑張って下さい!! (2020年10月13日 16時) (レス) id: d993b7c2b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜華 | 作成日時：2020年10月8日 14時
