鬼殺隊最強の少女は前世の記憶あり？！弐

伍拾壱 ページ16

武田「貴方が学校を休むと言う事は鬼殺隊の方で何かあったんですね？」


『はい。昨日亡くなった女性について死体の検問と、
鬼殺隊の主であられる産屋敷様…御館様に報告をしておりました』


武田「そう…だったんですね」


『何も言わないでください。ありがとうとか言うつもりでしょう？それは昨日言われました。
遺族の方は私を責めるわけでもなく優しい言葉をかけてくれました。ありがとうと感謝の言葉をくれました』


烏養「事情は分かってるんだが何で来れなかったんだ？」


『自分の心が弱いからです。昨日感謝の言葉をもらった時、過去に言われた言葉を思い出しました。
過去に助けた方から人殺しと罵られた記憶。
助けてあげられなくて暴力を振るわれた記憶。
そのどれもが鮮明に蘇ってきました』


武田「そんな事が………酷い」


『鬼殺隊とはそう言うものです。時には理不尽を受け入れねばなりません。任地にて殉職する場合もあります。だけど鬼殺隊に入る人には共通の思いがあります』


『これ以上大切な人を失わせない。
悲しみ、苦しみに暮れる人を増やさない。
その思いは変わらない。
鬼殺隊であるからには明日の命は保証できない。
もしかしたら今日死ぬかもしれない。
だから私は勧誘された時渋りました』


そう…鬼殺隊であるからには理不尽を受け入れねばならない。


しのぶは前世でどんな理不尽にも耐えていた。


だけど上弦の弐を前にして復讐という心が湧き立ち。


結局は死んでしまった。


だけど今世では絶対にそんな目には遭わせない。


そう意気込んだが結果がこのような有様だ。

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