休暇中の魔王様【2】 (ページ37)

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休暇83日目ページ37

A視点

何故？

いや、今はそんなことを考えている暇はない

早く、助けなくては...

私はコネシマに向かおうとすると、目の前にハエの大群が現れ私の進路を邪魔して来る

くっ...

今は奴を救うよりも、ベルゼブブを倒した方が早いかも知れないな..

だが、今の私では駄目だ

...仕方ない

....余りこの姿は、あいつらには見せたくなかったが、そうしないとコネシマの命が危ないからな

Aが目を閉じ、ある呪文を唱えると天気は一層に悪くなり雷鳴が鳴り響く

sha「天候が！急にッ！？」

Aの周りには黒い電流が、バチバチッと駆け回る

その間Aの姿は変化し続ける

額には鋭くい美しいツノ、爪が伸び、魔王での元の姿が現れた

sha「は？何だあれ..」

ht「Aさんの..本当の姿...」

ベルゼブブ《やっと姿を現したか、クソ魔王様ヨォ！！》

A『貴様、この私をこの様な、美しい姿にさせたのだから、覚悟はできているのだろうな？』

ベルゼブブはAに向かって、拳の形をしたハエの大群をぶつける

ドコォーーン！！！

拳をぶつけた場所は砂埃をたてる

Aが避けた姿は...見えなかった

ベルゼブブ《どうだw自分を魔王だのなんだの言っておきながら、その程度ではないかw！》

ht「...Aさn」

？？「くっ..くっくっw..そうかwならば、そのままそっくり返そうではないか！お前は..その程度か...w」

ベルゼブブ《！？》

ベルゼブブが後ろを振り返ると、そこには不敵な笑みを浮かべているAの姿が

ベルゼブブ《き..貴様ァァ！！》

A『ハッw..終わりだ』

振り向いてきた、ベルゼブブの顔に手を当て此奴の魔力を吸収し、力を奪う

力を奪え破れたベルゼブブは大きかった体は普通のハエのサイズのにまで小さくなった

小さくなったベルゼブブを、不思議な瓶の中に入れ捕獲する

ベルゼブブの力が無くなった今、A国の兵士達や国民は正常に戻った

A国の者どもが何が起きているのか混乱している最中

私は一人の男の所へ向かって居た

A『コネシマ』

ht「コネシマは俺の事を助けようとして、そして..」

ふむ..

私はひとらんからコネシマを取り上げ、コネシマを抱える

A『一体そんな所で何をしている。死にたいのか？死にたく無いのなら、自分の役目を果たせ。

戦争はまだ、終わっていないぞ』

ht「！...あぁ言われなくても分かってるよ。
皆んな...行くぞ！」

こいつを安全な所へ