休暇中の魔王様【2】 (ページ32)

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休暇78日目ページ32

sha視点

俺らは今、目の前で起きている出来事に、驚きを隠せないでいる

sha「マジか...」

その光景とは

全身が黒い毛で覆われており、顔も元の形とは違う犬の様に口元が出っぱっている

これは言わば、物語によく出て来る、狼男の様...

その者は、次々に目の前にいる敵を、なぎ倒している

kn「これは...どう言うこと、なんや..？」

ht「どんどんと敵が倒されてるんだけど、何者？」

アオーーーーーン

そう言った後、その狼男が大きな雄叫びをあげ、俺たちの方を向いて来た

そうすると、言葉が聞こえて来た

【何をしている。負けたくないのだろう？
ならば貴様らも、共に闘え】

！？

はっ？

なっ..何やこれ！？

別に、会話をしているわけでもないのに、頭の中に言葉が入って来る

kn「は？どう言う事や。これ..？」

ht「言葉が聞こえて来る...？どうゆう..？」

これは、俺だけじゃない様やな

此処にいる三人だけに、聞こえているらしい

【この私が、本格的にお前らをサポートしてやると言っているんだ。早くしろ】

なんか知らんけど
敵じゃないってことは、確かやな

よしっwじゃあ

ht「君は一体誰n..」

もういっちょ言っときますかw！

sha「よっっしゃぁ！お前ら！アイツに続いて俺らも行くぞー！」

シャオロン隊員「行くぞ！」

ht「え？ちょ！ちょっと待って！まだアレが安心かどうか、分かってないんだから...！」

kn「でも、あの狼男みたいな奴、敵の事結構やっとるし、ええんちゃう？別に一緒に戦っても」

ht「でも...」

ひとらんはまだ心配らしい

何となくてわかるやろ。こいつが敵か味方かなんて

それにこいつ、薄っすら感じんねんな

クロの感じが

まぁ、この狼男の毛並み、黒いしな

多分クロやろ

なんとなく面影あるわうん

sha「俺、何となくて思うねん。多分あれクロなんじゃ無いかって..」

ht「へ？」

kn「ぶっwアーハッハッハ、それ、分かるわー。あの狼男の毛、黒いしなw」

ht「ふっwそれだけでw？」

sha「おん」

ht「そうだね。そう思ったら、それにしか見えなくなったわ」

sha「やろw？」

ht「うんwじゃあ俺らも行くか」

kn「行くぞ！お前ら！奴に続けー！」

コネシマ隊員「ウオーー！」

ht「行くよ。俺達も」

ひとらん隊員「イエッサー！」

そうして

さっきまでは、こちら側が完全不利な戦いだったのだが、

新たな増援が来て、戦いの流れが変わった

確実に勝利に近づいて行っている