休暇中の魔王様【2】 (ページ31)

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休暇77日目ページ31

A視点

私は今、暗殺チームと共に、敵国のダクトの中に侵入していた

だが、チーノは変装をしての潜入だった為、チーノとは一緒では無いがな

ゾムとロボロの指示と共に、敵国の奥に進んで行く

奥に進んで行くと共に、自分の周りで飛んでいる虫の数が多くなっている

ふむ、これは見つかるのも時間の問題だな

zm「なぁ？これ奥に行くにつれて、虫多くなってへん？これって大丈夫なん？」

A『いや、大丈夫では無い。この虫どもが我々の位置情報をベルゼブブに共有されているからな』

zm「は？じゃあこうやってコソコソやっている意味ないって事やん」

A『そうだ。だから言っただろう』

zm「いや、あんた。ダクトの方が楽だとか言ってましたやん」

A「はっw残念ながら、その証拠はないんだ。だから貴様に勝利は無い』

残念だったな

zm「...俺は覚えてるけどな」

なんだ？消せば良いって事か？

rbr(君らさっきから、何の話してるんや...)

A『...まぁ良い。さっさと降りるぞ』

そう言い、ダクトから抜けて、下に降りるとそこは廊下ではなく、誰かの部屋に降りていた

誰も居なくて良かったな

もし何か居たら面倒な所だった

zm「いやー誰もおらんくて良かったわ」

A『そうだな...ん？』

部屋の辺りを見渡していたら、ふと外の景色が目に入った

zm「どうしたん？...うわぁ、めっちゃ雲、黒いやん。初めて見たわーこんな景色」

何故だ？

何故こんなにも黒くなっているのだ

戦争が始まる時よりも、一層と黒くなっている

クロが元の姿になったからか、それともベルゼブブが..？

まぁ例え、どっちかだったとしても、これは早く終わらせた方が良いな

これからは、効率を考え、手分けして行くとしよう

A『おい、ゾム。これからは手分けして行くぞ』

zm『ん？あーわかったわ。じゃ、死ぬんじゃねーぞ。魔王さんよw」

A『はっwこの私が死ぬ訳がないだろう。何って経って私は魔王なのだからな』

zm「っwせやなぁ。じゃ、またな」

A『あぁ、またな』

そう言うとゾムは、笑顔を浮かべながら、去っていった

では、私も早く向かおう“奴”の所に

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ブーンブーンと虫の音がうるさく鳴り響いている

視界も、悪く余り見えない中

私は目の前にあるであろう、ドワノブに手を掛ける

そこで勢いよく扉を引くと、“奴”は居たのだ

多くの手下を手懐け、高みの見物をしている“奴”が

《やっと来たか、貴様》