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【side降谷】
参加客から、おお！と安堵の拍手が沸き起こる。
「お静かに！まだ他の犯人達がホテル内にいます。ジェネラルマネージャー、此方にいらしてください」
「は、はい！」
犯人達から拳銃を2丁確保すると、弾の装填を解除し、弾倉を引き抜いて素早く弾数を確認し、弾倉を戻すと弾を再装填、そして安全装置を作動させ1丁後ろ背にズボンに押し込んだ。
無線を2台取り上げ、1台をジェネラルマネージャーへ手渡す。
ホテルのスタッフ達に犯人達を拘束するように申し伝える。
「この無線機には絶対に応答しないように。犯人の動向はこれでわかるはずですから。
僕はこれから、ここに巻き込まれていなかった連れを探しに中央管理室へ向かいます。
まだホテル内の安全が確保出来た訳ではありません。変わらず危険な状態ですので、僕がここを出たらテーブルなどで入口を封鎖してください。
連れが必ず警察へ助けを呼んだ筈です。
皆さんも御協力お願いします。安全のためにも、絶対に無茶はしないでください」
ホテルのスタッフと参加客たちが頷いたのを確認し、コナンくんと一緒にグ ランドボールルームから外へ出た。
ホテル内は異様に静かだ。
先程停電が起こり、程なくして予備電源に切り替わったが、メインの照明は消えたままで 、必要最低限の明るさといったところだ。
恐らく、犯人が逃走経路の確保のために停電を引き起こしたものと考えられる。
Aと赤井は何処にいるのか………無事なのか…
それにしても…
「コナンくん、さっきは驚いたよ」
「え？」
「君がその腕時計をあのポーズで構えるのを見るのは初めてじゃないが、まさか…」
「(やべっ!?)」
「…まさか犯人が君の可愛さにあてられて気絶してしまうとはね」
「え!?あ、あはは…」
「…ということにしておくよ。無茶を頼んだのは僕の方だしな。助かったよ。ありがとう」
「う、うん」
「だけど、�爛僖儉瓩呂舛腓辰判�ついたな」
「安室さんが、ボクがトイレだって言い出すから！」
メインロビーのカウンター内で、2人でホテル内の詳細見取り図を見つけて場所を確認しながら、そんなやり取りを小声で話す。
中央管理室は、3階フロアの中程にあるようだ。
予備電源に切り替わっているためエレベーターは使えない。動いているところを犯人に視認されても面倒だ。
防犯カメラを避けながら大階段脇の通路を通り、非常階段を使おう。
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作者名：ひより | 作成日時：2023年4月21日 21時
