◾︎4話 ポアロの新人さん ページ32
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「僕や風見が任務にかかりきりの時に、ハロの世話をお願いできるか?」
『良いんですか?ハロちゃんと遊べる…!』
「はは。ありがとう。これが僕の家の合鍵だ」
渡された合鍵には、パステルピンク色のハートの小さなレザーチャームが付いている。
『これ……可愛い』
「Aっぽいかなと思ったんだ」
『零さん、ありがとうございます。そういえば、そういう時ポアロはどうしてるんですか?』
「ポアロは都度休みを貰ってるんだ。申し訳ないけれどな…」
そっか…そうですよね。
でもそうすると、お店が大変そうな時もあるのかも…?
『それって、私が透くんの代わりにお仕事出来たりするのかな…?慣れない私が行くとポアロの皆さんが大変ですかね…?』
「いいのか?大学も、フラワーショップの手伝いもあるだろう?」
『講義のないお休みの曜日もあるし、土日はお休みだし、フラワーショップは大変な日の朝の荷運びが主ですし、大丈夫ですよ』
「A……助かるよ…マスターに話してみる。ありがとう」
「透くんと梓さんをみて、喫茶店の店員さんにちょっと憧れてたんです。頑張ります!」
最近の零さんは、よく私の頭を撫でてくれるんですけど、その時の表情がすごく優しげで、どきどきしてしまいます…。
私でも零さんのお仕事の手助けができるかもしれないって思うと、俄然やる気がでます!
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作者名:ひより | 作成日時:2023年4月18日 17時