Prince of Triple face【降谷零】 (ページ26)

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「やあ、コナンくん。いらっしゃい。試作したケーキがあるんだけど、良ければ食べて感想を教えてくれないかな？」

「え、そのケーキ、安室さんが作ったの？食べたい！」

コナンくんと呼ばれる男の子は、私の2つ隣のカウンター席に慣れた様子で座った。
透くんと気兼ねなく話す姿を見て、なんだか大人びた印象の子だなぁ。
まず、1人で来てるというのが、私から見てとても凄い大人びて見える。

「Aさんも、このケーキを食べて感想を教えて貰ってもいいですか？」

『あ、はい！あと、アイスコーヒーもお願いします』

「かしこまりました」

ぼんやりしていた所に声をかけられて、慌てて注文をする。
はぁ…ちゃんとくまさん、お渡しできるかなぁ…。
それにしても透くんお手製のケーキまで食べることが出来るなんて、ポアロすごい。
楽しみなせいか、少しそわっとしてしまう気持ちを、出してもらった水を一口飲んで落ち着かせる。

……なんだか、お隣からすごく視線を感じるような……
そろっと隣を見ると、男の子とパチリと視線があってしまって、思わずぱちぱちと瞬きをしてしまう。

『こ、こんにちは……』

「お姉さん、こんにちは。初めましてだね。ボクは江戸川コナン。この上の、毛利探偵事務所でお世話になってるんだ」

『初めまして。私は姫宮Aです。大学生をしてます。コナンくん、すごいですね。大人みたいにお話出来るんですねぇ』

「えへへ」

照れた所は年相応って感じで可愛らしいなぁ。

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