# 026 ページ27
．
.
バスに乗って、いつもの1人がけの席に腰かける。
さっきの小説を読もうと、パラパラとページをめくった。
…どこまで読んだっけ、
ここだ、と思って開いてみると、そのには殴り書きで電話番号が書かれていた。
『……。』
山口投手だ…
わたしはそっと、並べられた数字に触れた。
筆圧でページがボコボコしている。
お気に入りの本だったはずなのに、
不思議と、嫌な気分にはならなかった。
＿＿＿93ページ
わたしはそのページに折り目をつけて、小説を閉じた。
．
不意に、窓の外に視線を移す。
＿＿＿わたし、そんなに寂しそうな顔してるかなあ
窓に映る自分の顔を見つめた。
．
＿＿＿山口投手って、不思議な人
なんで急に、電話番号なんて。
もしかして、気づいているんですか？
もうあなたの奥さんは、あなたのことを愛していないということに。
＿＿＿不倫されてる者同士、って訳ですか。
．
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 274人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃあ - 面白かったです！続編も読まさせていただきます！ (2019年12月20日 0時) (
レス) id: 6c1a3f5f49 (このIDを非表示/違反報告)
なちょす。(プロフ) - みやもんさん» ほんとですか〜(><)嬉しいですっっわたしもドロドロだいすきなんです← (2017年5月20日 20時) (レス) id: f80bb26a77 (このIDを非表示/違反報告)
みやもん(プロフ) - すごく面白いですし、とても読みやすいです！こーゆー話大好きです笑 続きすごい気になります…頑張ってくださいね((o(｡>ω<｡)o)) (2017年5月20日 17時) (レス) id: e547e18cd8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なちょす。 | 作成日時：2017年5月20日 1時
