互いに譲らない ページ6
KH『あなたは、Aのこと、同僚以上に思っているんじゃないですか？』
キュヒョナにしては鋭い視線で桜木さんを見ていた。
桜木さんも余裕の表情で
桜木『そう思ってますけど？』
さらっと言う。
A『桜木さん・・・』
KH『ちゃんと、Aは僕のこと彼氏だと言っていたみたいですけど？』
桜木『はい。聞いてます。でも・・・あきらめられなかったので・・・』
お互いに譲らない展開になるのかな・・・
KH『それは理由にならないと思います。あきらめるべきですよ。』
桜木『じゃあ、聞きますけど、あなたは彼女を本当に幸せにできるんですか？』
KH『それはどういう意味ですか？』
桜木『彼女のそばにはずっといれないし、堂々と一緒にいることもできない。それで彼女は幸せだと思いますか？』
その言葉が私の胸に刺さる・・・
私はペンの気持ちもわかるから、彼女になってもペンをずっと意識しなきゃいけないということは
わかっていたつもりだけど、いざそうなってしまうとつらい。
KH『Aはそのことはきっとわかってくれてると信じてます。彼女は僕のファンでもあるので
その方々の気持ちもわかるし・・・・』
キュヒョナは私のほうを見ながら強くうなずいていた。
一瞬でも不安になった自分が恥ずかしい。
桜木『Aさんは本当にそれでいいの？一般人の俺と気兼ねなく付き合ったほうがいいんじゃない？』
A『桜木さん・・・私・・・誰でもいいわけじゃないんですよ。本当に好きな人とじゃなきゃ嫌なんです。キュヒョナのことはファンってだけでも、構わないんですけど、やっぱり、こうやって彼と気持ちが一緒なら・・・付き合ってみたい。ワガママかもしれないけれど・・・そう思います。』
自分の気持ちを正直に話してみた。
KH『そういうことです。そろそろ、Aの気持ちがあなたにないことぐらい、自覚してください。』
桜木『それには時間がかかりそうです。』
桜木さんはなかなかしつこい。
3人で話しをしていると、どこからともなくキュヒョナに気付いたペンたちが
近寄ってきていた。
まずい・・・
KH『A！行こう！』
そう言って私の手を引いて走り出すキュヒョナ。
A『キュヒョナ・・・？』
私はただ彼に手を引かれて、一緒に走るしかなかった。
園内を猛ダッシュで走り抜けて
園外へ。
まだ、足を止めないキュヒョナはタクシーをつかまえて
あるホテルの名前を告げる。
もしかして、スジュが泊っているホテル？
ドキドキしてきた。
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凛音(プロフ) - りんさん» りんさんありがとうございます！パソコンの調子が悪く、なかなか更新できずすみません。 (2022年3月23日 10時) (
レス) id: 3e60328f6e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 凛音さんチャミさんリアル＾＾ (2022年3月22日 9時) (レス) @page24 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛音
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/nonkitty600128
作成日時：2022年2月23日 21時
