彼の気配 ページ4
アトラクションをいくつか乗って
園内を散策していると・・・
？？？『今日、ここでスジュがロケやってるらしいよ〜！！』
？？？『さっき、握手してもらっちゃった！めちゃくちゃかっこよかったよ！』
遭遇した人の声が聞こえてきた。
いったい、どのぐらい近くにいるんだろう。
花菜『ねえ？聞こえた？スジュがいるってさ！』
尚『この間、イメージモデルしてくれたグループだろ？』
桜木『・・・・・』
桜木さんは何も言わなかった。
キュヒョナが私の彼氏だって知ってるから。
花菜『ねえ？A！推しでしょ？いいの？』
尚『Aの推しってそのグループにいるんだ(笑)』
花菜と尚くん2人で盛り上がっている。
なんだかそれがすごく頭にきて・・・
A『私の推しはキュヒョナだよ！何か問題ある？』
めちゃくちゃ大きな声で言ってしまう。
2人はキョトンとして私を見ている。
A『推しだけど・・・私には手の届かない人だけど・・・』
桜木『でも、好きなんですよね？』
桜木さんが優しくそう言ってくれる。
静かに頷く・・・
桜木『悪いけど・・・別行動しよう。2人で仲良くやって。』
そう言って桜木さんが私の肩を抱いて歩き出す。
花菜『ちょっと〜！！』
尚『なんだよいい感じじゃん。邪魔しちゃいけないやつだな。』
2人の声が遠くで聞こえる。
桜木『なんか・・・ごめん・・・彼もここにいたんだね。』
A『いいんです。私も知ったのは昨日だったから・・・』
桜木『隣にいるのは彼なのに・・・』
桜木さんの言葉に何も言えないでいると・・・
大きな歓声とともに私たちの前を横切る団体が見えた。
その中にいるのは紛れもなくキュヒョナだった。
メイクをしっかりした顔は紛れもなく芸能人の顔のキュヒョナ。
その姿を見ると、すごく遠い存在に感じる。
ずっとキュヒョナのほうを見ていると・・・
キュヒョナは私のほうに視線をうつす。
私の存在に気付いたようだったけれど・・・
そのまま視線をはずしていってしまう。
A『・・・・・』
桜木『仕事中だから、しかたないですね。』
キュヒョナの行動を桜木さんがフォローしてくれたけれど・・・
私にはわかった・・・
私へ向けた表情はとても冷たい表情をしていたから。
怒ってる？それとも・・・もう別れたいって思った？
動けないままの私に
桜木『Aさん・・・何か乗って気分転換しましょう！』
桜木さんが私の手をギュっと握って
アトラクションを探しだしていた。
そんな気分じゃないのに。
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凛音(プロフ) - りんさん» りんさんありがとうございます！パソコンの調子が悪く、なかなか更新できずすみません。 (2022年3月23日 10時) (
レス) id: 3e60328f6e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 凛音さんチャミさんリアル＾＾ (2022年3月22日 9時) (レス) @page24 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛音
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/nonkitty600128
作成日時：2022年2月23日 21時
