広い背中 ページ30
無我夢中で走ってきたら
なんと転んで足をくじいてしまうというオチ・・・
めちゃくちゃ恥ずかしいし
なんだか情けなくて木のそばでうずくまっていた。
そしたら・・・いつの間にかキュヒョナが追いかけてきて
動けない私に優しく手を差し伸べてくれたのに
私は本当にかわいくない・・・
キュヒョナに謝ってほしいわけじゃないのに・・・
コトバにならずに涙があふれてきた。
ＫＨ『その不安・・・僕にも半分わけて？』
キュヒョナが優しく甘い声で言う。
A『私だけが不安なんだもん・・・』
ＫＨ『同じくらい不安だから・・・』
A『だって・・・キュヒョナにいつか、やっぱりペンとアイドルの関係に戻ろうって言われそうで怖くて・・・』
本当にそうだった・・・
あんなに華やかな世界にいてまわりには綺麗な人ばかりいて
いつ、目移りしたっておかしくないのに・・・
KH『Aだって・・・桜木さんっていう人がそばにいてくれたら、寂しさ紛れて、もしかしたら
付き合うかもなんて考えたりして・・・』
さっき言ってたことだ・・・
A『推しとやっと付き合えたのに・・・そんなに簡単に別れたいなんて言わないよ・・・』
KH『ほんとに？』
キュヒョナの不安そうな表情に私は何度も頷く。
A『キュヒョナがこうやって生きて歌って踊っているのがキセキなの・・・そんなキュヒョナ
と付き合えたことはもっと大きなキセキなの・・・だから、そんなに簡単に別れたりなん
てしないし・・・できないよ・・・』
KH『A・・・』
キュヒョナに優しく抱きしめられる。
けど・・・バランスを崩して2人で尻もちをついてしまう。
A『(笑)・・・なんか恥ずかしいけど楽しい(笑)』
KH『こうやってさ・・・笑い合っていよう？』
キュヒョナが笑顔でそう言う。
A『うん・・・』
KH『ほら、行くよ？』
キュヒョナが再び私に背中を向ける。
そのキュヒョナの背中におんぶしてもらう。
恥ずかしいけど、足が痛いからしかたない・・・
A『ごめん・・重いでしょ？』
KH『軽いとは言えないかな(笑)』
A『もう！ひどい！』
キュヒョナの背中をバシバシ叩くと
キュヒョナがバランスを崩して落ちそうになる。
KH『危ないから！じっとしてて！』
キュヒョナの背中はあったかくて
安心する。
ずっとこのままでいたいな・・・
そう思っていたらどうやら私はキュヒョナの
背中で眠ってしまったらしい。
幸せな気分のままで・・・
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凛音(プロフ) - りんさん» りんさんありがとうございます！パソコンの調子が悪く、なかなか更新できずすみません。 (2022年3月23日 10時) (
レス) id: 3e60328f6e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 凛音さんチャミさんリアル＾＾ (2022年3月22日 9時) (レス) @page24 id: ad9fb4057b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛音
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/nonkitty600128
作成日時：2022年2月23日 21時
