年下男子 ページ10
いよいよ、今日はオーディション番組の収録だった。
緊張している出演者を見ると私まで緊張してしまう。
瑠南『なんだか、ピリピリしてますね。』
マスターたちもなんだか真剣な表情で彼女たちのパフォーマンスを見ている。
A『あまり緊張しすぎるといいステージは披露できなくなるよね。』
彼女たちの緊張をなんとかほぐしてあげたい。
そう思っていた。
パフォーマンス前に着替えにきた女の子たちを和ませるために
好きなグループの話をする。
一緒に仕事をしたグループの名前を言ったら
そのメンバーの秘密のエピソードを言って、思いっきり笑わせていた。
瑠南『なんだか彼女たち、いい表情になりましたよ。Aさんのおかげですね。』
A『なんだか必要以上に緊張しているような気がしたからよ。』
そこに、いったん休憩になったメンバーが控室に戻っていた。
廊下で・・・
ヨ・ジング『Aさん・・・ちょっといいですか？』
彼に声をかけられる。
A『はい？』
ヨ・ジング『なんだか、ステージでパフィーマンスしてた女の子たちが言ってたんですけど、Aさんが大好きなアイドルたちの面白い話してくれて楽しくて緊張がほぐれたって。本当ですか？』
大きな瞳でじっと見つめられる。
A『本当かもですね。なんだか、彼女たちが必要以上に緊張してたし、現場の雰囲気もピリピリしてたので・・・私に何かできることはないかって思ったんです・・・大したことはしてませんけどね。』
そう言って笑うと
ヨ・ジング『とっても大切なことです。マスターである僕らが気付かなきゃいけないのに。ありがとうございました。』
深々と頭をさげられてしまった。
A『そんな・・・』
じっと彼のほうを見るとネクタイがゆるんでいた。
職業病のせいか無意識にネクタイをなおしていた。
ヨ・ジング『さすがですね。こんど、食事でもどうですか・・・？』
A『え・・そんな。もっと若い子誘ってください。うちのアシスタントの瑠南とか。』
ヨ・ジング『Aさんともっとお話しがしたいんです。ダメですか？』
A『私と話しても面白いことなんてないですよ。』
そうかわして、行こうとすると
腕を掴まれる。
ヨ・ジング『真面目に言ってるんです。あとで連絡先教えてくださいね。』
そう言って控室へと歩いて行った。
どうしよう・・・
彼の姿を見送って私はある人物の控室へと入っていった。
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凛音(プロフ) - りんさん» いつもコメントありがとうございます。いろいろ現在のSJの状況を見つつ楽しいお話にしていきたいと思います（笑） (2021年8月16日 10時) (
レス) id: 3e60328f6e (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 凛音さん番外編ありがとうございます。またまた、ざわつく予感＾＾ (2021年8月16日 7時) (レス) id: 1dd6c0734d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛音
| 作者ホームページ：https://ameblo.jp/non-gyu0128/
作成日時：2021年8月15日 21時
