恋はウソから始まるの？・・・～KH～ (ページ5)

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試作開始ページ5

あの韓国アイドルからは毎日のようにメッセージがくるようになった。

なぜ？

陽菜『今日もきてるんじゃない？』

A『なんか不思議なんだよね。今日のスイーツの写真あげるたびにコメントくれたりさ』

陽菜『早くこのお店にきたくてしかたないんじゃない？』

陽菜には軽くこの程度で話をしているが

なぜかメッセージの中には

彼の日常のことがかかれていたりした。

なんで？と深く考えたこともあったけれど

だんだん気にしなくなって私の日常もちょっとだけ書いたりしていた。

もうすぐ彼が日本にやってくる。

どんなデザートをお出ししようか創作する日々だった。

あんまり甘いのは好きじゃないみたいだよね。

しかも彼がやってくる日は七夕。

なんか七夕に向けてスイーツできないかな。

陽菜『最近、スイーツ開発熱心だよね？もしかしてアイドルがくるから？』

A『う～ん、ちょうど七夕だし、見た目にもきれいなデザートを作りたくて。』

陽菜『試食ならたくさんするからね！』

A『ありがとう(笑)』

陽菜『Aの得意なさっぱりレアチーズを少しキレイにしたらいけるんじゃない？』

A『私の得意なレアチーズケーキか・・・』

デザートを考えるときにいろんなデザインの本を読んだり

時には絵本を参考にする。

最近読んだ絵本で星空がすこききれいに描かれていたのを思い出していた。

A『こんな感じで・・・』

試作するときはイラストに起こして材料もしっかり決める。

星空をイメージしたデザート。

なんかわくわくするな・・・

せっかく韓国からきてくれるんだから最高のデザートだしたいしね。

ドリンクは何にしようかな・・・

陽菜『デザート考えてるときのAっていい表情するよね。』

A『そうかな？』

陽菜『すごい楽しそう(笑)』

A『生きがいだよね・・・』

陽菜『おばあちゃんみたい(笑)』

A『別にいいですよ～(笑)』

お店の片づけを終えた陽菜を見送る。

A『もう少し具体的に考えなきゃ。』

イメージをちゃんと表現しないと。

キッチンに残って試作を始めると・・・

入口のほうで音がする。

陽菜かな～？

そ～っと入口のほうをのぞきにいくと。

A『え・・・』

帽子を目深にかぶった人が店内をのぞいている。

私の姿を見つけて手を振っている。

マスクをして表情がわからない。

どうしよう・・・警察呼んだほうがいいのかな？

迷っていると、お店の電話がなる。

電話にでると・・・