Dreaming〜君のすべてを〜

ヌナのすべて〜YHside〜 ページ44

今日はヌナの同行によるソロ仕事だったのに

ちょっとした人物の登場で

急展開してしまった。

メーカーの広報担当のイさんの登場でヌナの過去を知ることになった。

ヌナは言いにくそうにしていたのに

イさんはいとも簡単にそれを言ってしまった。

俺の予想だけれど・・・

ヌナはまだイさんを心のどこかで想っている。

けれど・・・イさんはもうヌナのことを過去の人として見ている。

その違いがはっきりわかった。

この２人はいったいどんな別れ方をしたのかな。

疑問ばかりが浮かんでくる。

イさんが少し離れると

ヌナに話しかける。

YH『ねえ？ヌナ・・・今日、ヌナの家にいっていい？』

なんとなく話がしたかった。

A『今日は・・・キュヒョナがくるんだ・・・』

ん・・・？キュヒョナ？

YH『どうしてキュヒョナ？』

A『その・・・キュヒョナと付き合うことになって・・・』

恥ずかしそうに言うヌナ。

ええ！！いつの間に！！

YH『いつから？』

動揺を隠すように言う。

A『つい最近だよ？この間・・・SJのメンバーにもバレちゃって・・・・』

そうか・・・もうメンバーにも。

俺の入る余地はないのかな？

マネ『ユノ！そろそろ出番だぞ！』

呼ばれてヌナと離れる。

冷静になれ・・・

きっと・・・まだ俺にもチャンスはある。

諦めきれない自分がいた。

CM撮影を終えて衣装を着替えにいくと

ヌナはまだイさんに話しかけられていた。

ソンジェ『おまえ・・・韓国にきて付き合ってるやつとかいるの？』

なんて無神経な質問なんだ・・・

ちょっとイラっとしてしまう。

ヌナがかわいそうだ・・・・

A『え・・・まあね・・・』

歯切れの悪いヌナの隣に俺は並んだ。

YH『ヌナと付き合ってるのは俺です。でも、ナイショでお願いしますね(笑)』

満面の笑みで言った。

それを聞いたイさんはなんだか悔しそうな表情をする。

イ『ほんとですか？韓国きてよかったな・・・まさかユノさんと・・・』

ヌナが慌てて否定しようとするのを俺はとめる。

YH『ですよね？俺もヌナがいるからこうやって仕事に一生懸命なれるんです。仕事でもプライベートでもしっかり支えてもらってるんですよ。』

イ『すごいな・・・・おまえって本当にいい女なんだな。』

YH『当たり前じゃないですか！この俺の選んだ女性ですよ？』

ウソも方便。

誰かを守るウソだったら悪いもいいもないよね・・・・

ヌナは複雑な表情をしていた。

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