countdown…�� ページ47
DH『何で、謝るの？』
『…私、ドンへに酷いことしてた。自分のことに必死で、何にも気付かなくて。』
ヒョクチェもドンへも、私のことを気遣ってくれていたけど…。
ドンへはいつも私が欲しい言葉をくれて、私を優先してくれて。
でも、私は誰よりもヒョクチェを優先して。
それがどれだけ辛い事なのか、私は身をもって知っているから。
突き放したまま下を向いていたら、その腕を両手でそっと降ろされて。
顔を上げれば、少し困ったような表情で顔を覗き込まれていた。
いつもドンへは、こうやって私のことを気にかけてくれていたと思い出す。
DH『謝ることない。俺がそうしたかったんだから。ケーキ食べよう？』
一緒にケーキを食べて、貰った花束をグラスにいけて。
持ってきてくれたケーキは、小さなホールケーキで。
切り分けずにそのまま、2人で分け合った。
初めて2人で過ごす時間は、とても穏やかで。
メンバーの話や仕事の話を、ドンへが嬉しそうに話してくれるから。
多くの言葉を交わさなくても…話に耳を傾けて、時折ドンへの横顔を見て相づちを打って。
ケーキは二人では食べきれなくて、半分残って。
気付けば、日付が変わって２時間が経とうとしていた。
『時間、大丈夫？もうこんな時間…。』
DH『あぁ、そろそろ帰らないと。』
『ごめん、気付かなくて…付き合わせちゃってごめんね。』
DH『謝らない！俺が一緒に居たかったって言ったろ？』
俯く私の頭に手を置いて、見送ろうとする私を制してドンへは帰っていった。
その場から動けないでいると、メッセージが来てて。
DH‐ケーキ、冷蔵庫に入れといて。今日もまた食べに行く。‐
最後の一文に心がじんわり温かくなって…。
半分ほど残ったケーキと二人分のカップを持って、キッチンに行くとテーブルにケーキの箱と小さな紙袋。紙袋の中には小さな箱とメッセージカード。
［merryXmas．そして、誕生日おめでとう。一緒に祝われるのは嫌だって知ってたけど、どうしても2人で祝いたかったから。ポインセチアの白い花には違う花言葉があるんだってさ。］
箱の中には小さな‐ピアス‐
誕生石であるタンザナイトの青と紫の混じった深い蒼色が神秘的で好きだと…いつか話したことを想い出して、胸が締め付けられた。
こんなにも彼が私を見てくれていたのだと…。
その箱を握りしめたまま部屋に戻れば…。
赤いポインセチアの中にあった一輪の花が目に留まった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - りんさん» タイトル通り、あわてんぼうのリョウクちゃん(笑)やっと告白しました〜！楽しんでもらえましたか？りんさんもステキなクリスマスを☆ (2016年12月24日 23時) (
レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - やーさんさん» うわっ、嬉しい〜！胸キュンだなんて(*≧∀≦*)やーさんもステキなクリスマスを過ごして下さいね☆ (2016年12月24日 23時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リョウクちゃんの高校生萌えますね(*´-`)プロポーズの前に告白しなきゃね(*´ω｀*)楽しかったです。向日葵さんありがとうございます。 (2016年12月24日 18時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
やーさん(プロフ) - ウクたんのクリスマス、青春時代の１ページを思い起こさせるようなピュアな感じに胸キュンです(*´ω｀*)…〜一転ジョンスさん、大人ムード満点で…やっと会えた２人の熱いX'masにデュフりました…X'masコラボブラボー(≧∇≦) (2016年12月24日 18時) (レス) id: da96cf2f67 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» 感激していただけて嬉しいです♪やはりちょっとテンポのズレてるマイペースな兄さん(*´∀｀) (2016年12月23日 10時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきゅ・yumika0404・ちぇ。・まさ・紫桜雲・向日葵・凛音 x他4人 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/non-m-h-e0128/
作成日時：2016年12月16日 6時
