countdown…�� ページ46
DH『はいっ。』
『えっ、これ…。』
戻ってきたドンへの手には、小さなケーキ。
驚いた私を見て満足そうに微笑んで、ケーキにロウソクを立て、火を灯した。
『どうしたの？これ…。』
DH『本当は、これが目的だったんだ。何とか間に合った。』
指差された時計はちょうど、24時を告げていて。
日付が、24日から25日に変わったことを理解した。
DH『ほら、電気消すよ？』
ドンへは、部屋の明かりを消して。
DH『…A、誕生日おめでとう。』
暗い部屋の中で、ロウソクの灯りで映し出されたドンへの瞳が潤んで見えて…。
DH『はい、吹き消して。』
促されるまま、ロウソクの灯りを吹き消すと、暗闇の中で何か手渡された。
両手で持つと同時に部屋の灯りが付いて、手元を見たらそこには少し異質な組み合わせだけど、どちらも私の知っている花で作られた花束があって。
DH『変な組み合わせだって言われたけど…どっちもAの好きな花だろ？』
照れながら隣に座るドンへに、大きく頷いた。
『よく覚えてたね。』
花を見て喜ぶ女心が分からないという2人に、花言葉について話したことがあって。その時に誕生花の話をした。男の人からしたら理解に苦しむ話題だったのか、2人とも少し険しい表情で話を聞いていたが、唯一興味を持ってくれた花もあって。それは彼らも知っている花だったから、そこから話題が膨らんで色んな話をしたことがあった。でも、それはお酒の席での他愛のない会話で…ドンへか今でもそれを覚えていてくれているのが意外でもあった。
DH『花言葉も一緒に教えてくれたろ？男の俺らには何言ってるか全然伝わらなくて、怒ってたよな。』
『ふふっ、そうだったね。今も、覚えてる？』
DH『あぁ…。ポインセチアは12月25日の誕生花で、Xmasを象徴する赤い花。花言葉は「私の心は燃えている」そして、菊の花言葉は…。』
そこまで言ったところで、ドンへは私を向き合う形で座り直して…。
私のその言葉を知っているから、ドンへから視線を逸らせなくて。
DH『…あなたを愛しています。』
視界が滲んでいくのを感じて、視線を下げた。
また、ドンへは私をそっと抱きしめてくれて。
今度は、その胸に収まる前に押し返していた。
『ごめん。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
向日葵(プロフ) - りんさん» タイトル通り、あわてんぼうのリョウクちゃん(笑)やっと告白しました〜！楽しんでもらえましたか？りんさんもステキなクリスマスを☆ (2016年12月24日 23時) (
レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - やーさんさん» うわっ、嬉しい〜！胸キュンだなんて(*≧∀≦*)やーさんもステキなクリスマスを過ごして下さいね☆ (2016年12月24日 23時) (レス) id: f3c144f16a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - リョウクちゃんの高校生萌えますね(*´-`)プロポーズの前に告白しなきゃね(*´ω｀*)楽しかったです。向日葵さんありがとうございます。 (2016年12月24日 18時) (レス) id: 81ec167096 (このIDを非表示/違反報告)
やーさん(プロフ) - ウクたんのクリスマス、青春時代の１ページを思い起こさせるようなピュアな感じに胸キュンです(*´ω｀*)…〜一転ジョンスさん、大人ムード満点で…やっと会えた２人の熱いX'masにデュフりました…X'masコラボブラボー(≧∇≦) (2016年12月24日 18時) (レス) id: da96cf2f67 (このIDを非表示/違反報告)
紫桜雲(プロフ) - りんさん» 感激していただけて嬉しいです♪やはりちょっとテンポのズレてるマイペースな兄さん(*´∀｀) (2016年12月23日 10時) (レス) id: 0e3a2fed79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきゅ・yumika0404・ちぇ。・まさ・紫桜雲・向日葵・凛音 x他4人 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/non-m-h-e0128/
作成日時：2016年12月16日 6時
