SUPER JUNIORに愛を注ぐSTORY＊＊クリスマスイブ＊＊

あわてんぼうのサンタクロース〜3〜 ページ31

・


いよいよ明日はイブ。


「明日、どうする？待ち合わせとか？」


サラッと
バスに乗るタイミングで聞くと


「オッパ………

明日、午前中は………歯医者なんです。

術後の経過を見せに行くので……………」



はい？
今なんて？


なんでクリスマスに歯医者？


先生がサンタコスしてるとか？
それともプレゼントがもらえるとか？


でも一緒に過ごすと決めた以上、断る理由もないし………………


「わかった。」


少しだけ。
いや、かなり妥協して返事をした。


「じゃあ、9時の予約なので………」


「はやっ！！」


「ごめんなさいっ」


「いいけど…………」


「クリスマス………予定がなかったから
歯医者の帰りに映画でも………って」


「何、観たいの？」


タイトルを聞くと
今、話題のラブストーリー。


「じゃあ、一緒に観る？
クリスマスに1人は寂しいだろ？(笑)」


小さく頷くAが

「明日、楽しみにしています」

その一言だけで十分だった


・



・



こうしてクリスマスイブ当日。


待ち合わせはバス停(笑)


時間ピッタリに着くと
すでに待ち合いのベンチに座るA


「ってかさ、同じ場所に行くんだから
家の前でよくない？」

なんて自分にツッコミながら
Aの横に座る


赤のダッフルコートに白のマフラー

僕に気づくと

「あっ、オッパ………」

なんてニコッと微笑むから僕の表情も緩む


「コート、お揃いみたい」


そう言われると

僕はネイビーのダッフルコート(笑)


「ホントだ(笑)」

こんな些細なことで喜ぶなんて
可愛いかも。



バスに乗って3つ目


病院前に着くと

「一緒に受診なんて楽しみです」

妙にテンションの高いAに
複雑な気持ちのまま歯のメンテナンスを受ける


「キレイな歯ですね〜」

そう言われたらイヤな気持ちもしない

→単純すぎる…………(汗)

おみやげに歯ブラシをもらうと
Aも診察室から出てきた

「オッパ………もう大丈夫だって！」

ピースサインをしながら嬉しそうに笑う


そのまま映画館に向かうと
カップルでごった返す館内


「チケットと飲み物とか買ってくるから座ってな。」


「はい…………」



買い物だけ済ませると
Aが誰かと話している


だけど何となく異変に気づく

余所余所しい雰囲気の
Aの元へ向かった


「Aチャン、元気〜？」

Aとは対照的な今ドキの子


「新しい学校、共学なんでしょ〜
いいな〜」


もう限界だな。

助けなきゃ………

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