芋恋物語 (ページ19)

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恭平side

後夜祭が終わって俺らバスケ部は少し残って後片付け

帰る時間が遅くなってなおもあすかも先帰ってることだろうと一人で歩いてると

前から聞いた事のある声

「でさ！初めて名前呼んでん！もう過去最強頑張った！！」

「おぉ、やるやん？」

(また2人であいつの話かよ)

これ以上盗み聞きはしたくないと思って後ろから二人を驚かす

『わっ！！！！！！』

「「わあああっ！！！なにっ！？」」

なお「恭平かい」

あすか「恭平かぁぁぁい」

『2人とも帰るの遅ない？？』

あすか「あぁ、ことと2人で色々してたらなおの存在忘れてて。笑」

なお「完全放置されてましたー。」

あすか「ごめんやん！けどそのお陰でなおも大吾先輩と写真撮れたやん！」

なお「まぁ、せやな。」

(なお”も”ってことはあすかも誠也ってやつと撮ったんか)

(あれ、待てよ。俺、あすかと2日もあったのに1枚も撮れてへんやん。それは大事件や。)

『なぁあすかぁ。俺ともさ写真撮ろや。』

あすか「えっ、今？？」

『だってせっかく可愛い仮装してる時に撮らな』

(あっ…。ヤッベェ。ナチュラルに可愛いとか言っちゃった俺。)

あすか「せやなぁ、今日しかこんな格好しやんしな。あそこの明るいとこで撮ろ！」

そう言って街灯まで走るあすか

なお「あの鈍感さ羨ましいわ…笑」

『ほんまっ笑まぁそんなとこも「好きなんやろ？ﾆﾔ」』

『いや、大事なとこ言わせてーやー』

あすか「恭平ー、早くーーー」

『あ、うん』

自撮りで余計に距離が近いのもあってドキドキが止まらんかった

あすかもそうならいいなとか思ってる

この写真があすかにも大切な1枚になればいいな