【wrwrd】ＡＩ彼氏は我々だ!!

２話目》 ページ6

２話目》


ティティティ、ティティティとスマホの目覚ましが鳴る音が耳に直接聞こえてくる事で目が少しづつ開いてゆく。


『……、…朝??』


窓から差し込む日差しでそう考えながら枕元にあるスマホのアラームを止めた。


そうか、今日は家のベットで寝たんだった。

久々のベットでいい眠りに付けた気がして心無しかスッキリしている。


まだ、フワフワとする思考で徐々に今日の予定を頭の中に挙げながら上半身を起き上がらせると…


Gr｢おはよう、A｣


『……』


一瞬で硬直する自身の体。

視線を少しずらせば何故、隣に居ないはずのグルッペンが私と一緒のベットで横になって下からコチラを見上げているのか。


そして、私の硬直お構い無しにゆっくりとグルッペンは自分の腕を私の腰に回し顔をスリスリとお腹に押し付けてきた。


疑問は有るが、私が今取るべき行動はただ１つ。


『うあぁぁぁぁぁあああ!!!!』


大声で叫べば廊下の方からドタドタと何かがコチラに走って来て居る音が聞こえる。

その音は次第に大きくなり部屋の扉が壊れる勢いでバンッ!!とあいた。


Tn｢ど、どないしたん!!!?｣


飛び込んで来る慌てた声とエプロンを身にまとう、その人物はトントンだった。


彼はこの状況を見て理解したのか顔を徐々に赤くしズカズカとコチラに近付いてきた。

そして、グルッペンに視線を向けてこう叫ぶ。


Tn｢グ、グルッペンお前何してんねん!!!! ////｣


Gr｢…何って添い寝だが??｣


｢何をそんなに慌てる事があるんだ??｣と疑問に思う用な顔をするグルッペンとグルッペンの平然とした回答に口をパクパクとさせるトントン。

彼からはトーストのいい匂いがして硬直する私のお腹を刺激する。


すると、お腹からぐーっと言う音を鳴った。

徐々に顔に熱が集まり赤くなる事を自覚する、そんな私に視線を集中させるグルッペンとトントン。


この沈黙を先に破ったのはグルッペンだった。


Gr｢可愛いな｣


『…う、うるさいｯ!! ////』


Tn｢昨日結局疲れてAさん、夜ご飯食べずに寝たんやからそりゃお腹空くわ。朝食作ったからはよ、リビングおいでや｣


そう言って私の頭を撫でた後に部屋を出て行くトントン。


彼氏と言うよりお母さんになってないか??


私はトントンの後を追うためにグルッペンを引き剥がしてリビングの方へと向かった。

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