【wrwrd】ＡＩ彼氏は我々だ!!

》 ページ15

Tn｢Aさん、本当に家に帰らんくて大丈夫なんか??｣


『だ、大丈夫だ…。それよりこの資料の位置が高くて…届かない…!!』


Gr｢A、頑張る姿は可愛いが無理をするな私が取ってやるゾ｣


『…す、すまん』


今日は、研究室に泊まる。
理由は、明日来る彼らの為と資料整理をしたかったからだ。

資料室にはいくつもの棚に収納された大切な資料たち。


いつもなら、届かない所は台に登り取っていたが両脇に彼らが居るので取りに行くのが恥ずかしく無理をした結果、結局取ってもらっている現実。


Tn｢グルッペン、俺晩ご飯の準備して来るから研究室の方に戻るわ。Aさん頼んだ｣


Gr｢ん、任せるんだゾ｣


『あ、待ってくれトントン。研究室の冷蔵庫の中にはろくな食材がなかった気がするんだがどうする気だ??』


Tn｢安心してや、さっき確認した限りやとあの材料ならグラタンとサラダなら作れる｣


『そうか、なら今日はしのげるが明日は無理だな研究室に泊まるかも知れない。トントン、明日空いた時間に一緒に食材でも買いに行こう』


Gr｢む、その言い方だと私は一緒ではないのか??｣


『そうだが??』


Gr｢何故だ!?私もAと買い物に行きたいゾ!!｣


『グルッペンには私たちが買い物に行っている間に明日来る彼らの指導をすると言う仕事があるからダメだ』


Gr｢た、確かに…で、でも!!｣


『プリン買って来るし帰って来たら構ってやるから我慢してくれ』


Gr｢…し、仕方ないなゾ(´・ω・｀)｣


Tn｢Aさんと２人…////(ﾎﾞｿｯ)｣


『あ、トントン話はそれだけだ止めてすまなかったな』


Tn｢うぇ!?だ、大丈夫やで!!それじゃあ、俺作ってくるわ////｣


私に話しかけられて驚いた彼はそう言い資料室を出て行った。

トントンが出て行った後も隣でショボンとした顔をするグルッペンに私は｢ごめんって｣と言い頭を撫でてやれば嬉しそうに微笑んだ。


いつも彼らには基本固い口調で接しているつもりだ、だからこう言う緩んだ口調は効果抜群だろう。

…少し彼らの扱い方がわかった気がする自分を誰が褒めて欲しい。


Gr｢A!!後はこの棚だけだゾ!!｣


『よ〜し、もうひと頑張りするぞ〜』


Gr｢お〜!!｣


その後、整理するのはいいがホコリが予想以上にすごくてマスクをしていなかった私とグルッペンはくしゃみが止まらないまま眠りについた。


『…ﾍ､ﾍｸｯｼｯ!!』


Gr｢…ﾍ、ﾍｸﾁｯ!!｣


Tn｢ふ、２人ともマスクしてや…｣

４話目》→←》

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す