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「櫻野先生、お客様がお見えです。」
「お客さん？」
看護師さんに呼ばれて病院の待合室の方へ
するとそこには
「とーちゃんっ！？」
海外で仕事しているハズのとーちゃんがいた
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突然のビックなお客様に驚きながらも
空いている個室へ移動する
つーか、いつから日本に帰ってきてたんだよ…
帰ってるんだったら連絡くらいしろよな…
なんてちっさな愚痴を心の中で呟く俺。
でも…
俺が1番驚いているのは
とーちゃんの隣に小さな男の子がピッタリとくっついているから
まさか…隠し子！？
いやいや、まさかな…苦笑
なんて馬鹿な妄想をして自分を混乱させてしまう俺だけど
とーちゃんの一言で全てを理解することになる
「智…この子を弟として、育ててやってくれないか？」
へ…？
「この子は和也くん。潤と同い年だ。」
潤と…同い年…
それにしても潤より一回り小さい気がする
それに…何か、潤と違うような…
「この子は…親からの虐待を受けていた子供なんだ。1週間前、日本の知り合いから引き取り先を探してると言われてな…気になったから帰国して会いに行ってみたんだ…」
和也くんの頭を優しく撫でながら話すとーちゃんは
"親の顔"をしていた
「お願いだ、智。ただでさえ潤の世話や男兄弟だけで大変なことは十分理解している。でも…っ」
「わかったよ、とーちゃん。俺たちに任せて？」
だってほっとけないでしょ？
そう。これが俺とわんこの出会い。
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作者名：アッピ | 作成日時：2014年3月13日 0時
