理由? ページ9
始まりは、ずっと前の事。
私が生まれてきた家は、問題があった。
親同士が学生で、もちろん育てられなくて
まだ2人には未来があったから、
私は捨てられた。あるメモと一緒に。
そこである人に拾われた。
親がいなかったり、親から捨てられたりされた子供を育てる施設の人だった。
けれどその時期にそうして捨てられる人が多くて、施設も大変だった。
だから、施設の人の知り合いである、私の親に預けられたのだった。
無理に預けたらしく、親達は嫌だったらしい。
だから、毎日暴力を振るわれたり、家事をなんでもやらされたりした。5歳の頃からだ。
そのまま生きてきた。
すると、学校で私の噂が流れた。
【高橋Aは親に捨てられて、しかも家は貧乏らしい。】
親に捨てられたのは事実。でも、家は決して貧乏ではなかった。
そのままいじめられた。
貧乏人
捨て子
嘘つき
そんな言葉で傷つけられた。
そこで出会ったのが、そら。
そらはいつも明るくて、元気で、
すぐに仲良くなれた。
それが小学生の時。
まだ大きいお兄ちゃんって感じだった。
いじめられた時も優しく隣にいてくれた。
でも幸せは長くは続かなかった。
そらはいつでも優しいと思っていた。
いつも待ち合わせている公園に行った。
でもいくら経っても来なかった。
「暗くなる前に帰る」
と言われているので帰った。
その帰り道でみたのは
そらと女の人が仲良く手をつないであるいていたこと。
ちょっと見ていた。すると、急にキスをし始めて、
そこから、小学生の私には考えられないようなことをしていた。
そんな現場を見てしまった私はそらがしんじられなくなった。
家に帰ると「遅い!!」と怒られて、
庭に追い出された。
星が綺麗な夜だった。
そのまま星に吸い込まれればいいのにな。
?「はぁ、はぁ、はぁ、」
誰!?
そ「おいA!何でいなかったんだよ!
探したんだぞ!」
そら…!
あ「いや、だってそら、女の人といて、
話しかけられなかったんだよ…」
そ「女の人…?」
あ「いたじゃん!それでキスしてたり!」
そ「え…?お前、何見間違えてんだ?」
あ「え?」
そ「俺、女の人とはいたけど、キスとかはしてない。」
あ「ってことは、見間違えてたってこと?」
そ「あぁーもうなんだよー」
涙がぽろぽろとでた。
安心して、私の気持ちがなぜだか気づいて。
あ「ありがと。そら。ごめんね。」
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作者名:里緒 | 作成日時:2016年7月1日 21時