【銀魂】アネモネ【神威】

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「あーあ、震えちゃってるね。可哀想に」

『離して、こんなことしていいと思ってるの？』

「怒った顔もかわいいね…もっと俺にいろんな顔見せてよ」

『……』

「あれ？もう黙りなんだ」


いつもの知ってる神威くんじゃない
私の知ってる神威くんはまっすぐで優しくて素直な子だと思ってたのに…

とりあえずこの状況を何とかしないと…
考えているとチャイム音がなった。

ナイスタイミング！


『は！来客が！早く出ないと！』

「離すわけないでしょ」

『神威くん！！！』

「もう、どうでもよくなった。先生に嫌われたっていいよ…」

『き、嫌うだなんて…！』

「おーい、いないんですかィ？……ダメでさァ、Aはもう高杉のヤローに食われてまさァ」

「何言ってんだ、バカが！」

こ、この声は！！

『先輩！へ、へるぷ！！』

「まさか、ほんとに…」

「あんな色気ない女高杉先生が襲うわけねぇでさァ…きっとゴキブリでもでたんですよ、それより鍵しまってて開きやせん」


そ、総悟のやつ…後でおぼえてなさいよ！


「あら、それなら私が持ってるわよ」


ガチャリと音がした


「ちっ…」


神威くんは舌打ちをして私を解放してくれた


「おい、だいじょうぶ……か」

「なんで神威がいんでィ」

「あら、そうちゃんのお友達？」

「じゃあね、先生。」

神威くんはみんなを無視して家を出ていった

「おい、一体どういうことだ」

『な、なんでもない』

言ったりしたら神威くんは学校に居られなくなる…あれ？私が処分されちゃうのかな？

「腕が赤くなってまさァ…」

『さ、さっきまで腕相撲！腕相撲してて…思ったより神威くん強くてさ！…あはは』

我ながら見苦しい言い訳だけど
無理にでも突き通さないと
このことは絶対にいえない。

「…はぁ、話したくねェなら無理にとは言わねぇよ」

『何言ってるの？…腕相撲してたんだって』

「Aちゃん…手加減してくれなかったのね、その子こんなに赤くなっちゃって可哀想に」

「……姉ちゃん流石でさァ」

「？なんのことかしら」

た、助かった。
なんとか切り抜けられた

どうやら先輩は電話の後やっぱり心配で家に来てくれたらしい。

先輩達がきてなかったら今頃…ってきっと神威くんは少しからかってただけだよね？


夏休み明けどう接すればいいのか私には分かるすべもなかった。




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