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消灯時間を過ぎた頃
先輩が部屋に来ていた。
「夜中の見回り変わってやろうか?」
『もう大丈夫ですよ、ほら寝る時間ただでさえ少ないんですから先輩は部屋に戻って寝てください』
「わかった、じゃあよろしく頼む」
『はい』
さて、見回りに行きますか
まぁ大人しく寝てる子なんて少ないと思うけど
私が高校生の時も先生の目を盗んで
夜遅くまで遊んでたなぁ。
『ふふっ』
つい、思い出して笑う
「何がおかしいの?」
『!神威くん!なにしてるの?もう消灯時間は過ぎてるのに』
「何って寝れないから女子の部屋に…」
『こらこら、ダメです!大人しく寝なさい』
「ちえっ、問題起こしたら先生の部屋で寝れると思ったのに」
『は!?…ごほん。何馬鹿言ってるのよ、さっさと寝なさい』
神威くんの背を押して部屋へ足す
「ねえねえ、一緒に寝ようよ」
『いけません、それに問題起こしても土方先生と寝ることになりますからね』
「えぇー、それはやだな」
『でしょ?ほら部屋に戻りなさい』
「わかったよ……あれ先生お風呂に入った?いい匂いする」
ちょ、近い
そんな嗅がなくても…
「おいおい、消灯時間とっくに過ぎてるのに逢引かぁ?」
『た、高杉先生!これは違いますよ!』
「先生、それ逆に怪しまれると思うケド」
「ククッ…神威の言う通りだ。まぁお前さんはクソ真面目だって聞くからそんなことはねぇだろうけどな」
『はいはい、神威くんは寝なさい』
「おやすみ」
『おやすみなさい』
「襲われないようにね」
『こら!』
一言多いんだから…。
「先生も大変だねぇ…」
『ははっ、でもちゃんと言うこと聞く子ですから』
「そうかぃ…さてもう交代の時間だ」
『はい、ではよろしくお願いします。』
「あぁ」
「……面白ぇ女」
高杉先生がそんなことを言ってるとは知らず
私は部屋に戻るのだった。
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作者名:かか | 作成日時:2019年8月1日 20時