vampire. (ページ9)

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高地.

慎「高地はさ、ホクトの事どうでもいいの？」

皿洗いをしていると、不意にそんな事を言い出した慎太郎。慎太郎のストレートな言葉に危うく皿を割りそうになった。

高「…なんで急に」

キュッと唇を結んだ慎太郎は、少し考えるように眉間にシワを寄せた。

慎「、次探せばいい…って」

成る程ね、
慎太郎は欲じょうするの今年が初だっけ。

ヴァンパイアは月に数回血を吸わなければいけない期間がある。殆どのヴァンパイアは20歳までは冷凍保存できるような、パックの血でも大丈夫なんだけど20歳を超えたあたりからは一段と欲求が強くなりなま.もの(人間の体から摂取)でなくてはならなくなる、それが確か慎太郎はつい最近から。

高「慎太郎はこれから知っていくと思うけど、相手を思いすぎると慎太郎にも危険が及ぶし相手も危険に晒すことになる。」

血を吸うことは当たり前だけれどホクトの体には相当な負担がかかる、それを慎太郎がホクトを思うあまり遠慮すれば慎太郎の体に影響がでてしまう。
そして所謂代交代とでも言うのか、半年、もしくはそれより早く、ホクトの体の事を考えれば離れなければいけなくなる。

高「相手を思うなら、引くことが正しいって、俺は思う」

そう言うと慎太郎は複雑そうな顔で頷いた。