vampire. (ページ3)

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(side hkt)

樹「お前あんま揶揄うなよ？笑」

ケラケラ笑いながら出てきたのはこれまた派手髪の男。ジャラジャラとつけられたピアスや指輪やネックレスなどの装飾品。なんともガラが悪い、

樹「俺は樹。んで、此奴がジェシー」

慎「俺は慎太郎！！」

高「俺は優吾、まぁ高地って呼んで」

京「京本大我。」

ベッドを囲むようにぞろぞろと集まる大男5人。長袖のパーカーに半ズボンを履いた如何にも元気そうな男、何処か安心出来るような雰囲気を纏った富士額の男、美人とでも言うのだろうか顔の整った取っ付きにくそうな男。

『松村北斗、です…』

『あの、俺なんで…』

ここに居るんですか。そう言う前に口を挟んだ、確かジュリって人。

樹「あれ飛んじゃった？」

飛ぶ…？
必死に頭を巡らせていると、ニヤッと左広角だけをあげて笑ったジュリ。
キラリと光るあり得ないほどに尖った歯。ドクリと心臓が嫌な音を立て、喉がヒュッと詰まった。

『ｯ…なんで、』

樹「ん？」

余裕をぶっこいたような笑い方で小首を傾げるジュリ。言われてみればアレの印である小さなバツ印が手首に付いていた。

間違いない、此奴ら全員…

ヴァンパイアだ。