2 ページ19
それからどれぐらい時間が経っただろう。
お祭りを楽しむ人達はみんな笑顔で、家族だったり恋人だったり友達だったり。
賑わう声はまるでオーケストラみたいだった。
「ドンさんほんとに寝たな笑」
「全然起きやしねぇ」
『そろそろ起こさなきゃ』
「ん、もう23時？早いなぁ」
「じゃあ起こすか笑」
これ以上寝てるとほんとに寝過ごしてしまうので、ドンさんを起こした。
「んゔぅ〜…」
『おはようドンさん笑』
「めちゃくちゃブスだなぁ…」
「寝起きの顔やべぇな笑」
「起きろ、寝過ごすぞ」
ドンさんを起こして神社に戻る。
もうすぐ日付が変わるので、みんなソワソワしていた。
「2021年ももう終わるんだなぁ」
「早いよなぁー」
「毎年同じこと言ってない？」
「多分これからもずっと言うと思うよ笑」
『きっと2022年もすぐ過ぎるよ』
1年前は何をしてたっけ？
確か去年は私の家でみんなでゴロゴロしてたっけ。
『ほんとにあっという間だなぁ…』
「こうやってみんなで神社来るの初めてだね」
「前は誰かしらの家に集まってただけだからなぁ」
「今更だけど、年越すんだなって初めてちゃんと思う年かもしれない笑」
もうすぐ日付が変わる。あと1分だ。
「もう変わるなぁ」
「なんかドキドキしてきた」
「わかるぅ」
「なにも構えることないでしょ笑」
そして。
10、9、8、7、6…
『5、4、3、2…』
1。
「明けましておめでとーう！！！」
「2022年だぁ！」
「新年早々うるせぇよ！笑」
『実感ないねー笑』
「…また来年もみんなで来ようね？」
標準さんが嬉しそうな顔で、白い息を吐く。
思わず私も嬉しくなる。
『もちろん、何度だってみんなで来よう！』
「たまにはゴロゴロして年越すのもいいけどな？」
「俺はこっちのがいい、美味いもん食える」
「お前は飯のことしか頭にねぇのかバカ笑」
何の実感もなく来た2022年。
今年もみんなと楽しく過ごせるいい年になりますように。
皆さん、明けましておめでとうございます！！
2022年もマイペースにやっていきますが、よろしくお願いします(＊´ｖ｀)
良いお年を〜！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：こん | 作成日時：2021年12月17日 19時
