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あれからなんとか19時前には完成して、あとは辰哉の帰りを待つのみ。
もうすぐ帰ってくるだろうし、あったかい出来立てのご飯を食べてもらえるだろうなと思っていた。
けど、辰哉は何時間待っても帰って来なかった。
連絡もない。事故にでもあったんだろうかと心配で仕方なくて、20時くらいから定期的にメッセージを送っているけど既読もつかない。
どうしよう。警察に行った方がいいのかな。でも、取引先の社長と一緒って言ってたし、、、とソファで膝を抱えながら考える。
時計はすでに深夜1時を指していた。
そのとき、ピンポーンとチャイムが鳴った。
辰哉かもしれない！と急いで玄関を開けると、そこにいたのは渡辺と、渡辺にもたれかかる辰哉だった。
貴「え、…なん、で」
深「あ〜！Aだあ〜！会いたかったよー！」
渡「Aごめん、ちょっと家上がらせて」
貴「…え、あ、うん」
渡辺が辰哉を支えながらリビングへと連れて行く。
私の前を通った辰哉からは女性ものの香水の匂いがふわっと香った。
辰哉はソファに寝転がるとそのままスースーと眠ってしまった。
ああ、私じゃない女の匂いで2人の家を埋め尽くさないで。
私の知らない匂いを纏った辰哉がすごく恨めしく思えた。
渡「…A、俺も何があったかよくわかんないんだ。仕事終わりに飲みに行って。2次会行ったらふっかがいて、歩くのもままならない状態だったから連れて帰ってきたんだけど…」
貴「…そっか、ありがとね渡辺。迷惑かけちゃってごめん。それと今日は仕事代わってくれてありがと。気をつけて帰ってね」
渡「…A」
貴「あ、そうだ、タクシー代！いくらだった？５千円で足りる？」
畳み掛けるように渡辺に問いかけ、手にお金を握らせて背中を押して帰ってもらった。いや、押し出したという方が正解か。
リビングに戻ると、さっきよりも香水の匂いがキツくなった気がして、この空間から逃げ出したくて仕方なくなった。
財布とスマホ、充電器と着替えや仕事の荷物を持って私は家を出た。
今はどうしても辰哉の顔を見たくなかった。
知らない女の匂いを纏ったまま眠りにつく辰哉を見ていると、涙が止まらなくなる気がして、自分の心を守るために外へと逃げた。
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きこ(プロフ) - カさん» ありがとうございます💜 (2023年3月5日 16時) (
レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)
カ(プロフ) - きこさん» 作者自己満の作品に嬉しいコメントいただき涙涙です🥹非公開になっていました…！教えていただきありがとうございます！公開いたしましたので、ぜひお読みいただけると嬉しいです^ ^ (2023年3月5日 16時) (レス) id: 5b373ae6f8 (このIDを非表示/違反報告)
きこ(プロフ) - お話楽しみに読ませていただいています！ふっかさんみたいな人ホントにいたらいいのに(⸝⸝ ´艸`⸝⸝)思い違いでしたら申し訳ないですが、126話がないようなのですが… (2023年3月5日 6時) (レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カ | 作成日時：2023年2月24日 20時
