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次の日、辰哉の顔を見ないようにいつもより早く起きた。

いつも通り私の隣で眠っていたけど、普段なら愛おしく思う寝顔も、今は感情が湧かない。




でも一度眠ると少し冷静になれて、今日も家族のために仕事へ行ってくれる辰哉に朝ごはんを用意した。
とは言っても、今日の朝の分だけだけど。



早朝だったけどタクシーを呼んで、莉玖と藍を連れて実家へ帰った。


実家のピンポンを鳴らすと、驚いた表情でお母さんが出てきて、まだ私の背中で眠っている莉玖を預かってくれた。


母「どうしたの、突然こんな朝早く来て」


貴「…ごめんね」




私の声色と表情で察したのか、それ以上何も聞いてこなかった。


母「朝ごはん食べるでしょ?」


貴「うん、ありがと」



お父さんも部屋から出てきたときにビックリしてたけど、何も聞かずにいてくれた。


父「朝から莉玖と藍と一緒にいれて、じぃじ嬉しいな〜!」


朝ごはんのときに莉玖と藍に向かって微笑んでくれた。


仕事に行くときも、「今日は早く帰って来るから、じぃじと美味しいご飯食べに行こう!」って張り切って出て行った。



よくわからないまま実家に連れて来られた2人だけど、じぃじとばぁばに会えて嬉しかったのか、特に不満は言って来なかった。


貴「莉玖、しばらくママと藍ちゃんとばぁばの家にお泊まりだよ。保育園もお休みしていいよ」


莉「ほんとー!ママとずっと一緒にいれるのー?」


貴「うん、一緒だよ」


莉「やったー!」




前だったら、保育園に行きたい!って言ってたのかもしれないけど、最近登園拒否が続いていたから今回はむしろ喜んでいた。


"ママと一緒にいられるの?"
莉玖との時間をなかなか取れていなかったんだと反省。


保育園に行きたくないのもそのせいだったのかな。




寂しい思いをさせていたのに、こんな小さい子に我慢させて大人の事情を押し付けていたのかもしれない。



「莉玖、おいで」と手を広げると、嬉しそうな顔をして駆け寄ってきた。腕の中に収まる莉玖を強めに抱きしめると、「ママ痛いよぉ」って。


貴「ごめんね、莉玖」


きっと莉玖にはきつく抱きしめたことに対しての"ごめんね"に聞こえたんだろうけど、色んな意味を込めての言葉だった。

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きこ(プロフ) - カさん» ありがとうございます💜 (2023年3月5日 16時) (レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - きこさん» 作者自己満の作品に嬉しいコメントいただき涙涙です🥹非公開になっていました…!教えていただきありがとうございます!公開いたしましたので、ぜひお読みいただけると嬉しいです^ ^ (2023年3月5日 16時) (レス) id: 5b373ae6f8 (このIDを非表示/違反報告)
きこ(プロフ) - お話楽しみに読ませていただいています!ふっかさんみたいな人ホントにいたらいいのに(⸝⸝ ´艸`⸝⸝)思い違いでしたら申し訳ないですが、126話がないようなのですが… (2023年3月5日 6時) (レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年2月24日 20時

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