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貴「もういい加減にしてよ!!」


辰哉に静かにしてと言いながら、辰哉よりも大きな声で叫ぶ。


こんな酔っ払いに言っても意味がないんだけど、私も私で限界で、この気持ちをどこに向けたらいいのか分からなかった。


辰哉の顔からは笑顔が消えて、目を見開いている。


貴「なんでこんな時期に、こんな遅い時間に帰ってくるの!?お酒なんて飲んでないで、少しでも早く帰って来て、莉玖や藍の面倒見たり、家の事やったりしてよ!!」


深「…A?え、お、落ち着い」


貴「落ち着いて?誰に言ってんの?辰哉が落ち着いてよ!落ち着いて考えてよ!!呑んで帰って来れるような状況?」


一度口が開いてしまったら、もう言葉が止まらなかった。そして同じくらい涙も止まらなかった。


寝室からは藍の泣き声が聞こえる。


辰哉が名前を呼びながら、私の方に手を伸ばす。
その手を払いのけ、寝室へと駆ける。

莉玖も目を擦りながら、ままぁ…と悲しそうな心配していそうな声を出している。



藍を抱きながら莉玖の頭を撫でて、ごめんね、大丈夫だよと伝えるけど、私の涙を見て、莉玖も涙を流し始めた。



寝室で親子3人が涙を流しているという状況。
辰哉が莉玖を慰めようとしてくれるけど、どうしても今は子どもたちに触れてほしくなくて。

貴「いいから」


そう言うと、辰哉は動かずに止まっていた。


貴「お風呂行って」


深「…わか、った」



辰哉に見られていると、涙がいつまでも止まらない気がして、この場から離れてほしかった。


涙を掬って、藍と莉玖をあやす。


貴「ごめんね、ママは大丈夫だよぉ。莉玖も悲しくなっちゃったかな?大丈夫大丈夫、ほら、見てー?ママもう笑ってるよ?」


しばらくそう話しかけていると、莉玖も藍も落ち着いたみたいで、泣き疲れたのかぐっすりと眠ってくれた。





辰哉がお風呂から上がって来て、気まずそうに私を見つめている。


貴「しばらく実家に帰るから。莉玖と藍も連れて。保育園はしばらく休む。ごめん、頭冷やしたい」


それだけ告げて、辰哉の返事も聞かずにベッドに入って目を瞑った。






辰哉がどんな顔をしていたのかは知らない。
何も見たくなくて、何も聞きたくなくて、全ての感覚をシャットアウトするために眠りについた。

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きこ(プロフ) - カさん» ありがとうございます💜 (2023年3月5日 16時) (レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - きこさん» 作者自己満の作品に嬉しいコメントいただき涙涙です🥹非公開になっていました…!教えていただきありがとうございます!公開いたしましたので、ぜひお読みいただけると嬉しいです^ ^ (2023年3月5日 16時) (レス) id: 5b373ae6f8 (このIDを非表示/違反報告)
きこ(プロフ) - お話楽しみに読ませていただいています!ふっかさんみたいな人ホントにいたらいいのに(⸝⸝ ´艸`⸝⸝)思い違いでしたら申し訳ないですが、126話がないようなのですが… (2023年3月5日 6時) (レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年2月24日 20時

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