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辰哉の誕生日が終わって、夏が来た。
いつもはこの時間に小学生や中学生に会うはずなのに、今日は全然会わないなーと電車に揺られながら考える。
あー、夏休みか。
社会人になって早7年近くになると、学生時代の習慣はどこへやら…
長期休暇なんてものは存在しないから、夏だろうと冬だろうと関係なく仕事がある。
スーツを着た私と同年代くらいの女性に手を繋がれて電車に乗り込んできた小さな男の子が目についた。
お母さんがお仕事なのかな？
母「ママ、今日夕方になったらおばあちゃんの家に迎えに行くから、待っててね」
子「うん、ママお仕事がんばってね！」
席に座りながら足をパタパタさせてお母さんと話している。
子「帰ったらパパと一緒にゲームしてもいい？」
母「いいよ、ご飯の時間までだよ」
微笑ましいなあという思いと同時に、今までとは違った気持ちが顔を出す。
母親、か。
仕事と出産、仕事と育児、自分のキャリアと家庭。
私は両立できるだろうか。
私は仕事が好きだから、結婚しても専業主婦になるつもりはない。上昇志向が強いというか、キャリアを積みたいというか…
とにかく自分の人生を生きたい気持ちが強い。
彼氏のいない生活が長かったから、今までそんなことも考えずに過ごしていたけど、辰哉と結婚の話が出ている今は、なんとなく今までとは違う気持ちで家族を見てしまう。
結婚がしたくないわけでもないし、子どもが欲しくないわけでもない。幸い私には蓮という弟がいるから、幼い頃から年下のお世話は得意だった。
でも、自分の子供を育てることと弟の世話は話が違う。
今でさえ抱え込んで体調を崩すことだってあるのに、結婚して子どもが産まれたら…。
夜は眠れないだろうし、1日中心配と隣り合わせで生きることになるかもしれない。
もし育児が上手くいっても、育休明けにブランクのある状態で仕事に戻るとなると、それはそれで大変な気がする。
世のお母さんたちはそれをやってのけているというのか。
28にもなると夢を見てばかりではいられないのが現実だ。
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きこ(プロフ) - カさん» ありがとうございます💜 (2023年3月5日 16時) (
レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)
カ(プロフ) - きこさん» 作者自己満の作品に嬉しいコメントいただき涙涙です🥹非公開になっていました…！教えていただきありがとうございます！公開いたしましたので、ぜひお読みいただけると嬉しいです^ ^ (2023年3月5日 16時) (レス) id: 5b373ae6f8 (このIDを非表示/違反報告)
きこ(プロフ) - お話楽しみに読ませていただいています！ふっかさんみたいな人ホントにいたらいいのに(⸝⸝ ´艸`⸝⸝)思い違いでしたら申し訳ないですが、126話がないようなのですが… (2023年3月5日 6時) (レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カ | 作成日時：2023年2月24日 20時
