118 ページ18
1週間くらいしか経っていないはずなのに、すごく懐かしい感じがして、他人の家のように思えた。
あの匂いがするかもしれないと、ドアを開ける前に少し身構えたが、その心配が現実に起こることはなかった。
辰哉の匂いがして、少し安心した。
ソファに腰掛けると、辰哉が隣に座ってきて、真剣な表情で私を見つめて話し始めた。
深「Aこの前は本当にごめん。俺のために忙しい中ご飯作ったり、ケーキ用意してくれたりしてたのに…。あの日何があったのか聞いてほしいんだ。先に言っておくと、浮気は断じてしていない。香水の匂いがついてたのも理由があるんだ」
そう言って、辰哉はあの日の出来事を話し始めた。
______________
全部話を聞いた私は、1番恐れていたことが起こっていなかったことに心底安心した。
私の考えすぎだったのだと、話を聞かずに飛び出して辰哉を避け続けたことを謝った。
深「ちゃんと連絡しなくてごめん。連絡入れるくらい、トイレに行った時にでもすぐできたはずなのにしなかった俺が悪い。心配させてごめん。それに、ご飯も作ってくれてたのに、一緒に過ごせなくしてごめん。許してもらえるか分かんないけど、俺はAのことが大好きで、これからも一緒にいたいって思ってる。だから、お願いします。帰ってきてください！」
貴「…連絡なくて心配だった」
深「うん、ごめん」
貴「…あったかいご飯一緒に食べれると思ってた。ケーキも。」
深「うん」
貴「…付き合って初めての誕生日だったし、私がちゃんとお祝いしたかった。プレゼント喜んでる顔も見たかった」
深「うん」
貴「……来年は絶対私と一緒に過ごしてね」
深「うん…え？じゃあ戻ってきてくれる…？」
貴「…ホテルに一緒に荷物取りについて来てもらうからね」
深「行く！ついて行く！というか俺が取ってくる！」
貴「いや、私がいないと部屋に入れないでしょ笑。チェックアウトもしないとだし」
深「あ、そっか。行きます！一緒に行かせていただきます！」
貴「ふふっ」
_____________
荷物を持って家に帰ってきて、渡しそびれていたプレゼントを辰哉に渡す。
深「え！？待って！このTシャツ欲しいと思ってたやつ！うわっ！ゲームもある！やばい！ちょー嬉しい！！」
貴「あははっ」
深「Aありがとう！」
貴「いーえ！喜んでくれてよかった！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 497人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
きこ(プロフ) - カさん» ありがとうございます💜 (2023年3月5日 16時) (
レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)
カ(プロフ) - きこさん» 作者自己満の作品に嬉しいコメントいただき涙涙です🥹非公開になっていました…！教えていただきありがとうございます！公開いたしましたので、ぜひお読みいただけると嬉しいです^ ^ (2023年3月5日 16時) (レス) id: 5b373ae6f8 (このIDを非表示/違反報告)
きこ(プロフ) - お話楽しみに読ませていただいています！ふっかさんみたいな人ホントにいたらいいのに(⸝⸝ ´艸`⸝⸝)思い違いでしたら申し訳ないですが、126話がないようなのですが… (2023年3月5日 6時) (レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カ | 作成日時：2023年2月24日 20時
