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115 辰哉side ページ15

居酒屋に着くと、社長の娘さんがすぐ隣に座ってきた。

娘「辰哉さん!何がおすすめですか?」


深「あー、まあなんでも美味しいですよ」





同期4人で飲みに来たときのことを思い出す。
あの時はまだAと付き合ってなかったな。帰り道で顔が近づいて、近くで見ると顔整ってるとか言われてめちゃめちゃドキドキしたんだよな。
Aの綺麗な顔が近くにあるもんだから、そのままキスしそうになったんだけど頑張って堪えたんだった笑。




Aのことを考えていると、自然と顔がにやけていたようで隣から声が聞こえる。



娘「何笑ってるんですかー?てか、なんかここタバコの匂いすごい!」



そういうと、おもむろにカバンから香水を取り出し、吹きかける。俺にも少しかかって、服に匂いがついた。




娘「あー、ごめんなさい!でもおんなじ匂いですね!彼女さん怒っちゃうかも…?」






悪びれる様子はなく、むしろ好都合というよな顔をしてこちらを見ていた。
















頼むから早く帰らせてくれ。
その願いは届かず、俺はどんどん酒を飲まされ、気づいた時には歩けないほどになっているところをなべに救出された。




俺を席から立たせたなべが発した一言とそれを聞いた娘さんの表情だけは今もよく覚えている。







渡「うわっ!ふっかくせー!甘ったるくて頭痛くなる!」




俺のほとんど開かない目には、翔太をキッと睨む鋭い視線が映った。










 


それでなべに運び込まれて、なんとか帰ってきたってわけ。



俺はほんとに何をやっているんだ。

篠原社長からは謝罪のメールが来ていた。
今まで娘を甘やかしすぎた。迷惑をかけて申し訳なさった。


そう言われましても、もう俺は彼女を傷つけてしまったわけで…
俺にも落ち度があったから、どうしようもないんだけど。















Aは戻ってきてくれるんだろうか。







テーブルの上にある冷め切った食事を温め直して食べる。


いつもは心まで温まるAのご飯が、今日はかえって胸をきつく縛りつけるようだった。

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きこ(プロフ) - カさん» ありがとうございます💜 (2023年3月5日 16時) (レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - きこさん» 作者自己満の作品に嬉しいコメントいただき涙涙です🥹非公開になっていました…!教えていただきありがとうございます!公開いたしましたので、ぜひお読みいただけると嬉しいです^ ^ (2023年3月5日 16時) (レス) id: 5b373ae6f8 (このIDを非表示/違反報告)
きこ(プロフ) - お話楽しみに読ませていただいています!ふっかさんみたいな人ホントにいたらいいのに(⸝⸝ ´艸`⸝⸝)思い違いでしたら申し訳ないですが、126話がないようなのですが… (2023年3月5日 6時) (レス) id: 60f4cd8162 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年2月24日 20時

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