47. No side ページ47
貴「お疲れ様でしたー。お先に失礼します」
深「ん、お疲れー。気をつけて帰れよー」
貴「…なんか今日過保護ですね。今まで気をつけて帰れなんて言ったことありました？」
深「うるせぇ笑！警察官とはいえお前も女の子なんだから、何が起こるかわかんないだろ」
貴「…ふーん、なんか変な感じするんですけど」
深「んだとこら笑！そこは可愛くありがとうございます♡って言っときゃいいんだよ笑」
貴「ありがとうございまーす」
深「おーおー、棒読みだな笑」
深澤がこんなことを言うのは、今日が水曜日だからだろうか。自分の身に危険が迫っていると、他に対しても注意するように言ってしまうということなのか。
しかし、彼の忠告はあながち間違いではない。
なぜならAも今日、石田の別荘へ行くからだ。
1人で飛び込むAは、深澤と同じくらい、いやむしろ深澤よりも危険な状況であることは間違いないだろう。
自宅に帰るとAは、石田の別荘に向かう準備をしていた。
深澤もまた退勤後、アジトでメンバーと石田の別荘に向かう準備をしていた。
深「一応みんな防弾チョッキはつけておいて。特に俺と舘さん、佐久間と照は絶対に」
佐「にゃす」
深「なべと康二とめめには、別荘の中に閉じ込められている人がいたら、連絡する。阿部ちゃんが救急車呼んでくれるから、外に連れ出すの手伝って。絶対に顔は見られないようにね。でもきっと不安だろうから、そばで声掛けてあげて」
渡「ん」
深「今回は今までみたいに自信を持って挑めるものじゃない。ミスは許されないし、みんながそれぞれを信じて助け合わなきゃいけない。Aさんから繋いだバトンをここで終わらせないにも、気引き締めていこう」
岩「おし、いくぞ！」
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作者名：カ | 作成日時：2023年2月21日 15時
