steal my love (ページ42)

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42. No side ページ42

その夜深澤はSnowManのアジトへと向かっていた。

彼がドアを開けると、そこにはすでに佐久間、岩本、宮舘の3人がいた。

普段は"おっちー！"と聞こえるはずの明るい声も、今日ばかりは発されることはなかった。

深「わり、遅れた」

岩「大丈夫。俺らもさっき着いたとこ」

深「んで、佐久間なんかわかったことはあった？」

佐「かなりやばいよこいつ」

佐久間の顔には笑顔がない。石田の写真を睨みつけて続ける。

佐「かなりの税金を使い込んで高級キャバクラやらスナックやらに通いまくってることはこの前伝えた通りなんだけど、そのキャバクラの特別個室でお気に入りの女の子に、酒に酔った勢いでポロッと話しちゃったらしいんだ。自分が不正献金や横領をして金を懐に入れていること、好みの若い女性を見つけては誘拐して自分の欲を満たすために道具のように使っていること、警察の幹部とも繋がりがあるから何をやっても逮捕されることはないこととかを」

岩本は怒りを抑えきれないようだ。

岩「ふざけてんなこのクソやろう」

深澤と宮舘は黙って佐久間の話を聞いている。

佐「それで、そのことを知った被害者の子がそのネタを囮に取って石田のことを揺さぶってたらしい。マスコミにリークされたくなかったら金をよこせって。それでしばらくは石田も応じてたんだけど、自分の手を汚さなければいいってことに気づいたみたいで人を雇ってあやめたらしい」

岩「んだよ！それ！」

舘「今回石田から金を奪うだけでは解決しそうにない気がするんだけど」

深「そうだね。思ってた以上にヤバいやつだったわ」

舘「いつも以上に慎重にならないとだし、もし石田にバレたら俺らの命も危ない。どうにか刑務所にぶち込んで出てこられないようにしないと、被害者は増えるだけだよ」

石田という男の異常さを知ったSnowManのメンバーは、今後どうやって動いていくか計画を立て直し始めた。