steal my love (ページ41)

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41. No side ページ41

Aは被害女性マリア基い、森下の指名客について調べていた。

森下のの知り合いや同僚曰く、彼女ががここ最近よく口にする名前があったという。

男の名は、清水というようで
50代後半の会社経営者と話していたらしい。

「彼がお店に来てくれると、お店の売り上げが2倍になる」なんて言っていたこともあったようだ。

しかし、森下の同僚たちは誰1人としてその顔や姿を見たことはないという。清水専用の個室があり、そこに森下だけを呼びだしていたようだ。

本当にいるのか分からないことから、透明人間とかいう呼ばれ方もされていたみたいである。

清水について、店長に話を聞くと、何かを隠したような様子で"彼について詳しいことは何も知らない"と応えた。

貴「深澤さん、怪しいと思いませんか？この清水って男。店長の様子もおかしかったですし。きっと何か隠してますよね？」

深「んー、まあそーね。確かに隠してはいるな」

貴「…知ってるみたいな言い方しますね」

深「この清水って名前偽名だぞ」

貴「え！？どうやってわかったんですか！」

深「ここ高級キャバクラだって言ったろ？こういう店は客の個人情報をちゃんと管理してんだよ。それがどんなにすごい人であっても必ず本名と住所を記入しないといけない。清水なんて名前どこにもなかったからな」

貴「清水の本名はなんなんですか？」

深「……石田〇〇」

貴「石田〇〇、、石田？石田ってあの政治家の石田ですか？」

深「そう、その石田」

第六感が働いたのだろうか、Aは今回の事件がいつになく危険だということを自然と感じ取り、鳥肌がたった。