steal my love (ページ38)

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38. Your side ページ38

聞き込みを重ねていくと、彼女の友人から興味深い話を聞くことができた。

『とてもいい子でしたよ。早くにご両親を亡くされて、親戚の家をたらい回しにされたから、高校を卒業してすぐ夜の世界に飛び込んだって言っていました。借金もあったみたいだから、最初の頃は生活費や家賃を稼ぐのが精一杯だったけど、最近は指名も増えて順調にいっていたみたいです』

『ただ、最近妙に羽振りが良くなったというか、ご飯に行っても毎回ご馳走してくれて。しかも結構な値段のお店なんですけどね。持ち物もブランド物が増えたというか…。そのときは、また指名が増えたのかな？くらいにしか思っていなかったんですけど、よく考えたら結構異常だったかもな…って』

貴「単純に指名客が増えただけなんでしょうか？」

深「うーん、どうだろうねえ。まあでもあそこのキャバクラ高級キャバクラとして有名だからねー。指名増えるだけでも結構給料上がると思うけど」

貴「え、そうなんですか？」

深「あれ、知らなかった？政治家のお偉いさんとか芸能人も御用達みたいよ」

貴「へー、そうなんですね。てか、なんで知ってるんですか？」

深「野暮な質問だなー。俺も男の子だからね！」

貴「…。」