20. No side ページ20
ラ「分かりました！ありがとうございます！前向きに検討します。ただ、今日はちょっとこの後予定があるので、これで失礼したいんですけど、また後日もう一回お話伺ってもいいですか？」
男「全然大丈夫ですよ！きっと不安なことも多いでしょうから！いつにしますか？」
ラ「えっとー、…」
ラウールが話を進める。
すると、きゃー！あはははっ！と言いながら子供たちが走ってきて、テーブルにぶつかった。
コーヒーやジュースがこぼれ、男のズボンにかかった。
子どもたちは、そのまま走り去っていった。
ラ「大丈夫ですか！？」
ラウールが声をかけ、ハンカチを取り出して男のズボンを払う。
女と男の意識が溢れたジュースに向かっている隙に、ラウールは2人のカバンにGPSを忍び込ませる。
それもかなり小型で、入っているのか入っていないのか分からないようなもの。しかも仮に見つかったとしても、それがGPSだとは思われないようなフォルムをしている。
男「ああ、わざわざすみません。ハンカチ今度お会いする時に洗ってお返ししますね！」
ラ「いえ、お気になさらないでください！今日はありがとうございました！」
爽やかに挨拶をして、ファミレスを後にする。
__________
ラウールはそのまま少し離れたところにある公園に向かった。
ラ「はい、君たちありがとねぇ〜。」
子「ううん！お兄ちゃんもありがとう！」
茶色い封筒を子どもたちに渡している。
中身はが何なのかは分からない。
受け取った子どもたちはニコニコしながら家へと帰っていった。
ラ「任務完了〜！僕も家にかーえろっ！」
______________
ラ「ふっかさん、戦隊モノの舞台の観戦チケットとかって用意できたりする？」
深「ん？戦隊モノ？なんで？」
ラ「いや、ちょっと使いたくてさ！」
深「…？わかった…。用意しておくよ。何枚？」
ラ「2枚で大丈夫！ありがとう！」
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作者名：カ | 作成日時：2023年2月21日 15時
