腐れ縁【紫】 2 (ページ7)

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早めにカレーを食べ切って、そそくさと食堂を出る。
こんなとこに長居してられない。

午後の開始までいつもより少し時間があったので
全員でコンビニに行くことになった。

その道中、突然渡辺が私に向かってとんでもない発言をして来た。

渡「A、あのさ、言ってなかったと思うから、今言うわ」

貴「ん？何のこと？」

渡「俺と楓付き合うことになった」

貴「ふーん、付き合うね〜、付き合、え！付き合う！？」

渡「うるせえ笑」

貴「ほんとに！？ちょっと、えぇ！いや、え、おめでとう」

渡「おう」

松「中々伝えられなくてごめんね」

貴「ん、いや、それは仕方ないからいいんだけど」

貴「ちょっと待って、辰哉は知ってたの？」

深「うん、この前聞いた」

貴「だから、楓渡辺のこと翔太って呼んでたのか！」

松「んふふ、うん」

照れくさそうに笑う楓。

聞きたいことや確認したいことはたくさんあったのにそんな幸せそうな顔見せられたらもう何も言えないよ。
楓が幸せなら、何でもいっか。

それにしても今日は驚くことばかり。
1年分の驚きを今日1日で使い果たしたと言っても過言ではない。

もう、しばらく驚かなくていいや。
心臓がいくつあっても足りないもん。

この思いが完全なフラグになっていたことを
この時の私知る由もなかった。