腐れ縁【紫】 2 (ページ47)

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次の日出勤すると、城田くんは私の方を気まずそうに見つめるだけで話しかけてくることはなくなった。

楓に何かあったのだろうかと聞くと、

松「昨日のが相当効いたみたいよ。エントランスであんなに大勢の人が見てる中、見事に振られたもんだからさすがの強メンタルも砕けたみたい」

そうか、城田くんには申し訳ないけどよかった。

これからは平穏な生活を送れそうだ。

帰ったら辰哉にも伝えよう。

そんなことより、明日は辰哉と休みが被ったので、デートの約束をしている。

付き合ってからお互い忙しくてなかなか休みが被らなかったし、一緒にいれるときも疲れちゃって、なんだかんだ家で過ごす時間が多くなっていた。

最近出勤とさの時とか、一緒に家を出ること多かったから、明日はそれぞれの家から出て、駅で待ち合わせをする。

何着て行こう…。
そういえば辰哉ってどんな系統の服が好きなんだろう。
何を着たら可愛いって言ってくれるんだろう。

まあ、何着ても似合ってたらなんでも可愛いよって言ってくれそうではあるけど。

帰りにそれとなく聞いてみようかな。