腐れ縁【紫】 2 (ページ4)

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もうほんとに、朝から刺激が強いって…。

熱くなった頬をパタパタ仰ぎながら歩いていると
楓が近寄ってきた。

松「A！ちょっと大丈夫なの！？」

貴「おーおー、朝からすごい勢いね」

松「大丈夫なのって！！元気になったの？ほんとに心配したんだからね！！」

貴「大丈夫だよ、ごめんね心配かけて、ありがとね」

松「もう、ほんとにこれ以上無理しちゃダメだからね！」

貴「なんか辰哉みたい笑」

松「あ、そうだ、深澤といえば！あんた実際深澤とはどうなってんのよ」

中々の声の大きさで喋るもんだから
深澤って名前が出た瞬間同じフロアにいた人全員がこっちを見たんじゃないかってくらいの数の目が私たちに向けられた。

貴「ちょっと！しー！うるさいうるさい！」

松「あー、ごめんごめん、ちょっと後でちゃんと聞かせなさいよ！」

貴「別に聞かせるも何もないけど…」

松「とりあえず、今日終わったらご飯いこ」

貴「あー、ごめん、今日辰哉とご飯行く約束してて…」

松「え…あんたたち、まさかほんとに…」

貴「いや、そうじゃなくて…生存確認を兼ねて定期的にご飯行くことになったの」

松「えぇ！ちょっと何それ！

　翔太に今度深澤の事情聴取してもらおうかな」

貴「…え、楓今翔太って言った？渡辺のこと翔太って呼んでたっけ…？」

松「え、あぁ、まぁ色々あってさ…！」

貴「何それ、怪し〜！この間のことも含めて今度全部ちゃんと教えてよ！」

松「わかったわかった」

渡辺と楓に何があったのか
私が知るのはほんと数時間後のこと。