腐れ縁【紫】 2 (ページ23)

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73 辰哉side ページ23

Aの頬に手を添えそっとキスをする。

すっと唇を離すと、照れた様子で俺を見つめるAの姿。
俺は居ても立っても居られなくなって、目の前のAをギュッと抱きしめた。

深「やばい、俺今まじで幸せ」

Aも俺の背中に手を回してくれて
そっと抱きしめ返してくれる。

貴「ふふっ、私も幸せ」

もうほんとに、この子は…
かあいすぎて食べちゃいたい。わら

それからは、付き合いたて特有のあの甘い空気感を味わった。時計を見るとそろそろ良い時間。

深「もうこんな時間か」

貴「ほんとだね」

深「あっという間だわ」

貴「明日も仕事だしね」

もう少し一緒にいたいとでも言いたそうな顔のA。
そんな顔しないで。俺ほんとに帰れなくなる。

深「なぁに、その顔」

深「そんなかあいい顔されたら俺帰りたくなくなっちゃうのよ」

すると、Aが突然俺に抱きついてきた。

深「うおっ、どした？」

貴「もう少しだけ、、一緒にいたい」

消えそうな声で、俺の肩に顔を埋めながら言う。

え、Aって付き合ったら積極的になるタイプ？？
ウェルカムなんだけどさ、心臓やばい笑

深「もぉ、ほんとにずるいって」

そんなこと言われたら俺、我慢できないからね？