10 ページ10
23時、車の通りも落ち着いてきた道を辰哉と2人で歩く。
なんだかんだ、私も楓と一緒に飲んだから、若干ふわふわしている気がして気分がいい。
辰「今日さ、日替わりハンバーグだったじゃん、なんかAの母ちゃんのハンバーグ思い出したわ」
貴「んふふ、私のハンバーグ好きは、お母さんの手作りハンバーグから始まってるからね〜」
辰「Aの母ちゃん会いたくなったわ笑」
「元気にしてる？」
貴「元気元気、ついこの前も辰哉のお母さんとご飯行ったって写真送られてきたよ笑」
深「まじか、うちの母ちゃん何も言ってこないから知らなかったわ笑」
貴「私も久しぶりに辰哉のお母さんに会いたいな〜」
深「今度一緒に実家帰るか！笑」
貴「おっ！いいね〜、いつに……うわっ」
深「おっ！…と、あっぶねぇ、、、A？大丈夫？」
だいぶお酒を飲んでたからなのか
足元がふらついてつまづきそうになった。
コンクリートに体がぶつかる
と働かない頭で考えたが、いつまで経っても衝撃は来なかった。
貴「…ああ、ごめんごめん」
深「気をつけろよ、お前もだいぶ飲んでたんだから」
何が起きたのかいまいちよく分からなかったが
お腹に腕が添えられていることから、辰哉が支えてくれたんだと気づいた。
顔を上げるといつもより近い位置に辰哉がいる。
いつも見ている顔なのに、なぜだか今は違う人の顔を見ているみたい。
あれ、こんなにまつ毛長かったっけ？
こんな形の目だったっけ？こんなに鼻高かったっけ？
いつもより顔が整って見えるのはお酒のせいなのか…？
でもそういえば、学生の頃とんでもなく可愛い彼女連れてたしな〜とか、ぼーっとしながら辰哉を見つめる。
深「A？おーい、そんなに見惚れちゃって何だよ笑」
「もしかして俺に惚れちゃった？笑」
貴「んあ、あー、ごめん」
「なんか、近くで見ると顔整って見えるなーって」
深「…え、ちょ、まさか褒められると思ってなかったわ笑」
「やっと気づいたのかよ、深澤さんのかっこよさに」
「俺モテるのよ〜」
貴「まあ、確かに、何回か辰哉が彼女連れてるとこ見たけど、みんなすんごい可愛かったもんね」
「何で付き合えるんだろうって思ってたけど」
「顔の圧にやられるのかなとか思ってたわ」
深「おおおおおい！誰が顔でかいだ！笑」
貴「あはは、さ、かーえろ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 275人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：カ | 作成日時：2023年2月18日 1時
