腐れ縁【紫】 (ページ48)

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48 辰哉side ページ48

幸せな気分に浸ったまま車に乗ると蓮が、辰哉くん今日はほんとにありがとうと言ってきた。

深「ん〜？全然よ」

目「まじ、辰哉くんいてくれなかったら俺どうしたらいいか分かんなかったから」

深「蓮、まじでAのこと大好きなのな笑」

目「いや、辰哉くんには負けるよ」

ちょうど赤信号で車が止まった。
蓮は、にやっと口角をあげ、俺の方を見る。

深「え、ちょっ、え？」

慌てて蓮を見ると、してやったり顔をしている。

目「俺が気づいてないとでも思ったの？笑」

深「うわぁ、まじか……いつから気づいてた？」

目「いつ気づいたかは覚えてないけど、辰哉くん結構わかりやすいじゃん」

深「え、うそ！？俺ってわかりやすい？」

目「あははははっ、うんめっちゃね笑」

深「まじかぁ…はずっ…」

目「姉ちゃんに向ける目が違う笑」

目「俺が病院着いた時も愛おしそうに頭なでてたし笑」

え、なんか俺めっちゃはずいじゃん…
気づかないうちに顔に出てたやつかよぉ。
他の人にもバレてんのかな。