腐れ縁【紫】 (ページ42)

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目が覚めると、無機質な天井が広がっていて、左腕には点滴が繋がれている。
ここが病院だと気づいて周りを見渡すが誰もいない。

しばらくすると、辰哉がカーテンを開けて入ってきた。

深「あ、目覚めた？まじで良かったぁ」

と安堵の表情を浮かべる。

深「今解熱剤入れてもらってる」

深「点滴全部落ちたら帰っていいって」

深「お前、会社でぶっ倒れたんだぞ！無理すんなって言ったのに」

ああ、そうだ自販機でココアを買ったあたりから記憶がない。

深「まじで心臓縮むかと思ったわ」

深「会社には連絡してあるから、とりあえず今はちゃんと休め」

貴「あー、ほんとごめん、ご迷惑をおかけしました」

貴「あと、色々ありがとう」

深「おう、点滴終わったら起こしてやるから、とりあえず寝てな」

貴「はい、ありがとうございます」

辰哉には助けてもらってばっかりだな。
申し訳ない。というか、体調管理もできないなんて情けない。