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松「ってことがあって…」
いや、うん、ここまではまだわかる。
問題はその先でしょ。
てか渡辺、楓のこと好きだったんだ。
いや、まあでも思い返せば、なんとなく楓に向ける顔が優しかったような…？
貴「まあ、まず渡辺、楓のこと好きだったのね、知らなかったわ」
松「いや、ほんとにそうなの、私もびっくりよ」
貴「てか、私が知りたいのはその先なのよ、何がどうなってそうなったわけ？」
松「ちょっと、待って、ちゃんと話すから」
楓から話の続きを聞こうとした時、突然インターホンが鳴った。
ちょっと、もう何、こんなタイミングで！
居留守でいいや、ごめんなさいね、でも今大事なとこなの！
貴「それで？続きは？」
と聞こうとしたけれど、あまりにも鳴り止まない音にイライラして、インターホンの画面を確認する。
貴「うわ、え？何で？」
松「ん？どしたー？もしもし、A〜？」
貴「ちょっ、楓ごめんまたかけ直す！」
松「え、ちょっと大丈夫？わかった、またあとでね」
画面越しの男に問いかける。
貴「ちょっと、突然何しにきたの」
？「まだ寝てたのかよ、何時だと思ってんの、早く開けろよ」
貴「いや、起きてたから、あんた何してんの」
？「いいから、とりあえず家に上げろ」
しぶしぶロックを解除すると、インターホンの画面からスタイリッシュな男が消えた。
土曜の朝から蓮は私に何の用があるっていうんだ？
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作者名：カ | 作成日時：2023年2月18日 1時
